薄すぎて普通のスマホと見違う「Galaxy Z Fold7」実機インプレ--日本での発売日と価格まとめ

Abrar Al-Heeti (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年07月10日 06時19分

 サムスン最新の折りたたみスマホは、開いた状態で厚さはわずか4.2mm、重さは215gという驚異の薄型軽量設計を実現。ただし価格は26万円と、財布にとっては重量級だ──。

折りたたんだ状態でも厚さはわずか8.9mm(Numi Prasarn/CNET) 折りたたんだ状態でも厚さはわずか8.9mm(Numi Prasarn/CNET)
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 (国内編集部注:日本ではSIMフリー版の予約が7月17日に始まり、8月1日に発売予定。FeliCaにも対応する。価格は256GBモデルが26万5750円、512GBモデルが28万3750円、1TBモデルが32万9320円。販路はサムスンオンラインショップなど)

 Galaxy Z Fold7で最も驚いたのは、手に取った瞬間の「あれ、意外と普通かも?」という感覚だ。ただし、これはあくまで閉じているときだけの話。いざ画面を開けば、そこにはまったく別の体験が待っている。

 今週ニューヨークで開催されたサムスンのイベント「Unpacked」で、私はGalaxy Z Fold7を一足早く体験することができた。会場では他にもZ Flip7やZ Flip7 FEが展示されていた。

 折りたたんだ状態でのGalaxy Z Fold7は、厚さ8.9mm、重さ215g。これは通常の板型スマホとほとんど変わらず、手に持った感触もまさに「いつものスマホ」だ。6.5インチのカバーディスプレイは、大画面すぎず小さすぎず、SNSやメッセージ、動画視聴も快適そのものだ。

 ところがひとたび開くと、Galaxy Z Fold7は一気にその本性を見せる。広げた状態では厚さが驚異的な4.2mmまで薄くなり、薄型を売りにしたGalaxy S25 Edge(5.8mm)さえ霞むほどだ。8インチの大きな内側ディスプレイは、昨年のZ Fold6から11%も広がり、マルチタスクの快適さは別次元へ進化した。さらに頑丈なGorilla Glass Ceramic 2のカバーとVictus 2の背面ガラスを採用し、華奢な見た目に反して堅牢性も抜群だ。

 Galaxy Z Fold7は、フォルダブル端末がずっと追い求めてきた理想の形、「薄く、軽く、広々とした画面」を見事に実現しながらも、日常使いでは自然な使い心地を残している。しかもカメラは2億画素という超高画素のメインセンサーを搭載。撮影性能では、分厚いGalaxy S25 Ultraにもまったく引けを取らない。

 サムスンモバイル部門のシニア・バイスプレジデント、ドリュー・ブラックカード氏は、CNETとの独占インタビューでこう語った。

 「端末を薄く、カメラを強力にしたことで、折りたたみデザインはついにメインストリームの領域に踏み込んだ」と。実際に手に取ってみた私にも、この言葉の意味は十分すぎるほど伝わってきた。従来のフォルダブルスマホにありがちだった「折りたたみだから仕方ない」という厚みやカメラ性能の妥協を完全に排除し、「スリムさ」と「普通のスマホの使いやすさ」を絶妙に融合させている。

 もちろん、薄い折りたたみスマホを出したのはサムスンが初めてではない。OPPOのFind N5やHuaweiのMate X6、HonorのMagic V3など、競合も驚くほどスリムな端末を投入している。しかしGalaxy S25 Edgeに続き、今回のGalaxy Z Fold7を送り出したサムスンは、「薄さ」をめぐる競争に本気で勝負を挑んできている。

究極に薄いボディで味わう、“Ultra級”の体験

 Z Fold7とS25 Edgeに2億画素の広角カメラを搭載することで、サムスンは「薄型化のために画質を妥協する必要はない」と鮮やかに示してみせた。フォルダブルスマホがこれまで抱えてきた「薄さと高性能カメラは両立できない」という常識を見事に打ち破った格好だ。競合各社がこれにどう対抗し、さらなる進化を見せてくれるのか非常に楽しみだ。

 Galaxy Z Fold7にはさらに、1200万画素の超広角カメラと1000万画素の望遠カメラ、さらに内側と外側の画面それぞれに1000万画素のセルフィーカメラを搭載する。実際の日常シーンで、このカメラたちがどれだけ活躍してくれるのか、今から試すのが待ち遠しい。

 チップセットにはS25シリーズと同様、Snapdragon 8 Eliteを採用。ソフトウェア面でも最新のOne UI 8、そしてAndroid 16を最初から備えている。

 個人的に一番嬉しかったのは、これだけ本体が薄くなっても、バッテリー容量が昨年と同じ4400mAhのまま維持されていたことだ。

 Galaxy S25 Edgeの最大の弱点は、シリーズ最小の3900mAhという心もとないバッテリーだった。今回、Z Fold7も同じ道を辿るかもしれないと覚悟していたが、結果的には本体サイズの拡大が功を奏し、その落とし穴をうまく避けられたようだ。CNETの調査によると、新しいスマホを買う際に多くのユーザーが重視するのが「バッテリーの持ち時間」。サムスンがここを削らなかったのは賢明な判断だろう。

 TikTokを無限にスクロールし、絶え間なく写真を撮り続ける私の日常使用に、本当に耐えられるのか。実際に使い込んで検証してみたいところだ。

Joseph Maldonado/CNET/PCMag
Joseph Maldonado/CNET/PCMag
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価格はヘビー級

 もちろん、これだけ最先端のスペックが詰まった端末が安いわけはない。Galaxy Z Fold7の価格は最低でも26万円だ。これは前年モデルのZ Fold 6より1万円以上高い。

日本向けSIMフリー版の主な仕様
日本向けSIMフリー版の主な仕様

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 つまり、この薄型ボディと、Ultra級のカメラ性能を同時に手に入れるための「プレミアム代金」ということになる。

 本体カラーはジェットブラック、ブルーシャドウ、シルバーシャドウの3色に加え、サムスンオンラインショップおよびGalaxy直営店限定カラーとしてミントも用意されている。

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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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