空港からUberの配車を依頼すると、自動運転タクシーがやって来る――。そんな状況を想像してほしい。Uberが電気自動車(EV)メーカーLucidおよびテクノロジー企業Nuroと提携して開始する新たなプログラムにより、1年後にはそれが現実になる見込みだ。
この提携では、Uberのライドシェアプラットフォームと、Lucidの新型電動SUV「Gravity」、そしてNuroの自動運転技術を組み合わせる。まずは「米国の主要都市」で開始し、今後6年間でLucidの車両2万台超を世界で展開する予定だ。
3社によれば、LucidとNuroが共同開発したプロトタイプのロボタクシーは、Nuroのラスベガス拠点にある非公開のコースで試験走行中だという。
Nuroの最高経営責任者(CEO)で共同創業者のJiajun Zhu氏は、同社が「10年近く」にわたりAI搭載の自動運転システムを開発、テストしてきたと語る。
提携の一環として、UberはLucidとNuroに数億ドルを出資するという。
UberはすでにWaymo、Avride、Aurora、May Mobilityなど、自動運転に取り組む18の企業と提携している。
「自動運転車には、都市をより良い方向に変革する大きな可能性がある」とUberのCEO、Dara Khosrowshahi氏は述べる。「われわれはNuroおよびLucidと協力し、Uberプラットフォーム専用に設計されたこの新しいロボタクシープログラムを通じて、世界中のより多くの人々に安全に自動運転の魔法を届けられることを喜ばしく思う」
UberはWaymoとも協力して米国でドライバーレスのロボタクシーを展開しており、直近では6月にアトランタで開始した。3月からサービスを提供しているテキサス州オースティンでは、約100台が運行中だ。Waymoはサンフランシスコ、ロサンゼルス、フェニックスで一般向けに完全自動運転のタクシーサービスを提供している。
米CNETのAbrar Al-Heeti記者は今回の提携について、「Uberのような実績のある配車サービスと組むことは、ロボタクシーサービスを本格的に拡大する優れた方法であり、参入障壁を下げるのにも役立つ。多くの人がすでにUberアプリをスマホに入れているからだ」とコメント。
さらに、「WaymoやMay Mobilityなど他の自動運転企業も、Uberと組んで自社の車両や技術をより多くの人々に提供している。今回の協業が、競争が激化する業界にどのような影響をもたらすのかに注目したい」と語った。
Uberのプレスリリースこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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