Teslaのロボタクシーサービスが米国時間6月22日にテキサス州オースティンで始まり、運転席に人がいない車両が初めて利用者を有料で乗せた。
「@Tesla_AIのロボタクシーは今日の午後オースティンで運行開始し、料金は一律4.20ドル!」とTeslaの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏は同日、ソーシャルメディア「X」に投稿した。6月に入り、Musk氏はTeslaのロボタクシーサービスを22日に「暫定的に」開始すると述べており、実際にその通りになった。
同日の別の投稿で、Musk氏はTeslaのソフトウェアおよびチップの設計チームを称賛し、このロボタクシーサービスを「10年にわたる努力の結実」と表現。「AIチップとソフトウェアの両チームはTeslaの中でゼロから構築された」とした。
限られたオースティンの区域で、選ばれた少数のインフルエンサーがTeslaの「Model Y」に乗り、この新しい自動運転サービスを体験した。ハンドルもペダルもない専用車「Cybercab」が投入されるまでは、既存のTesla車が使われる予定だ。Musk氏はCybercabの生産が「2027年より前」に始まるとしている。
Teslaはオースティンで乗車を体験した人の投稿をいくつかリポストした。動画には乗客が乗り降りする様子、車両が道路やスピードバンプを走行し歩行者を避ける様子が映っている。ある動画では、運転席が無人でも円滑に運行できるよう、従業員が助手席に座っているのが見てとれる。
Getting in a Tesla Robotaxi. pic.twitter.com/ibByy7bMg3
— Sawyer Merritt (@SawyerMerritt) June 22, 2025
Getting dropped off in the RoboTaxi!
— Zack (@BLKMDL3) June 22, 2025
Incredible first ride @Tesla_AI pic.twitter.com/AMxUBOxDJw
オースティンでの開始に先立ち、Teslaはサンフランシスコ・ベイエリアで安全のための運転手を同乗させて社員向けに自動運転サービスを試験していた。5月には、Musk氏がXに「ここ数日間、Teslaは(運転席が無人の)自動運転Model Yをオースティンの公道でテストしており、事故は発生していない」と投稿した。
テキサス州は無人の自動運転車に関する規制が最小限であるため、自動運転サービスを始めるには魅力的な場所だ。しかし20日にGreg Abbott州知事が、自動運転車サービスに州の許可取得を義務づける法案に署名した。この法律は9月1日に施行される。
Teslaは、オースティンですでに事業を展開している他の自動運転企業に加わることになる。Alphabet傘下のWaymoはUberと提携して自動運転車サービスを提供しており、Amazon傘下のZooxは同市内でテスト車両を走らせている。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力