CES 2025で初めて披露されたHengbotのロボット犬「Sirius」の予約受付が米国時間6月26日に始まった。このロボットは1299ドル(約18万8000円)で、俊敏なボディでサッカーができるだけでなく、OpenAIとの連携によって独自の個性を育てられることが特徴だ。
ソニーの「aibo」などのロボット犬が数十年にわたり存在してきたが、中国のロボット開発企業HengbotのSiriusは俊敏な動きが特徴だ。ピアノの演奏に合わせて踊ったり、本物の犬と並んで人と握手したりする様子が動画で公開されている。Siriusには脚と頭に計14の軸があり、「Neurocore」と呼ばれる独自の関節によって自然な動きを実現している。
Hengbotによれば、「ゲームのような」エディターでカスタマイズが可能で、コーギーなど特定の犬に近い性格に設定したり、頭部にさまざまな表情を表示させたり、音声パックをアップロードして声を変更したりできる。
Siriusは室内の平坦な床での使用を前提としており、屋外で遊ぶことは推奨されない。付属コントローラーでダンスやサッカーをさせるのは問題ないが、家の階段を上り下りするのは難しい。バッテリー駆動時間は動作時で40〜60分、待機状態で1〜2時間で、充電には約1時間かかる。視覚用の800万画素カメラと、開発・アクセサリー用のUSB-Cポート2基を備えている。
ネットワーク接続を通じて、OpenAIなどの大規模言語モデル(LLM)と連携しながら性格を醸成する。音声コマンドの処理にもLLMを活用し、例えば踊る、座る、猫のように振る舞うなどの指示に対応できる。Hengbotはロボット自体がデータを収集することはないと説明する一方、Siriusはクリエイティブな機能を活用したい大人向けの製品だとしている。
この区別は重要だ。なぜなら、AIは依然としてハルシネーション(幻覚)や誤りを起こしやすいからだ。2024年、筆者の同僚であるBridget Carey記者は、ロサンゼルスの玩具メーカーSkyrocketが開発したChatGPT搭載テディベア「Poe」をテストした。Poeはアプリ内のプロンプトから物語を生成したが、発売当初は語彙が子どもには難しすぎた。HengbotのSiriusは主に踊ったり鳴いたり動き回ったりするが、将来的には、さまざまなプロジェクトを公開・共有できる大規模なクリエイティブプラットフォームとの連携を視野に入れているという。
SiriusはHengbotのウェブサイトで予約受付が始まっており、今秋に発売予定だ。
Hengbotのウェブサイトこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
働くあなたの心身コンディションを見守る
最新スマートウオッチが整える日常へ