チリに新設されたベラ・C・ルービン天文台による宇宙観測画像の第1弾が米国時間6月23日にニュースサイトやソーシャルメディアに登場し、その後ライブ配信のイベントも開催された。
ベラ・C・ルービン天文台は投稿で「これまでで最大の宇宙のタイムラプス映画を作ろうとしている」と述べた。
このプロジェクトは、米国立科学財団(NSF)と米エネルギー省(DOE)科学局が資金を提供している。同天文台は、暗黒物質(ダークマター)の存在を示す先駆的研究で知られる米国の科学者、Vera C. Rubin氏にちなんで命名された。23日にはNSFとDOEの科学者や関係者が記者会見と質疑応答に参加し、成果について説明した。
ライブ配信ではいくつか技術的な問題があったものの、ベラ・C・ルービン天文台でどのようなデータがなぜ収集されているのかの背景が示された。
NSFのチーフオブスタッフであるBrian Stone氏は「今日から、暗黒物質、暗黒エネルギー、そして惑星防衛に関するわれわれの理解力はこれまでにないほど急速に高まる」と述べた。
天文台の32億画素カメラは3~4日ごとに空全体をスキャンする。この天文台が公開する印象的な画像は取得されたデータの一部にすぎず、場合によっては全体視野の2%しか示していない。全体を表示するには400台の高精細テレビが必要になる。
1枚の画像に1000万個の銀河を収めることもできる。地球に近いところでは、天文学者らは太陽系内で100万個の小惑星を発見しており、今後数年でさらに500万個を発見できると予測している。
ベラ・C・ルービン天文台のFacebookこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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