1万円台でも機能充実、コスパ最強スマートウォッチ「Amazfit Active 2」レビュー

Matthew Miller (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2025年05月30日 07時30分

 Amazfit(アマズフィット)がウェアラブル市場で見せる成長と成熟ぶりは、COROS(カロス)の成功を想起させる。手頃で高性能な「Amazfit T-Rex 3」が広く支持されていることもあり、同社にとって面白い時期が到来しそうだ。同社は、99ドル(日本では税込1万8900円)の小さく魅力的な新型ウォッチ「Amazfit Active 2」の投入で2025年をスタートした。

Amazfit Active 2
※クリックすると拡大画像が見られます

 私は左手首にAmazfit Active 2を着けて、ランニングやローイング、睡眠を含む日常生活を過ごした。さらに30ドル(日本では2990円)を払えば、サファイアガラスの画面と赤いシリコンバンド、黒いヴィーガンレザーバンドが付属するプレミアムバージョンが手に入る。私は同バージョンを試しており、この追加投資を強くお勧めする。

 99ドルという価格を考えると、バリューという点でこの製品に対抗できるスマートウォッチはなさそうだ。Amazfitは2023年の初代「Amazfit Active」を改良し、丸いケースに移行したうえで、気圧高度計と環境光センサー、最大2000ニトまで明るくなるディスプレイを搭載し、屋内外の新たなワークアウトモードを追加した。

 スポーツ関連の改良点として、Amazfit Active 2にはスキーリゾートの詳細マップが加わり、滑走ルートの記録とナビゲーションが可能になった。

Amazfit Active 2の背面 提供:Matthew Miller/ZDNET
※クリックすると拡大画像が見られます

 ステンレス製ベゼルとサファイアガラス画面の質感は見事で、AMOLEDディスプレイは高輝度かつ文字も色も鮮明だ。多くのスマートウォッチと違い、Amazfitの多くのウォッチフェイスにあるコンプリケーションは操作可能で、タップすると詳細を表示するウィジェットに直接移動できる。

 「Apple Watch」などのハイエンド機にはこの機能があるが、他の多くのモデルは概要表示だけで詳細を確認できない。

 画面のスワイプやタップは遅延やミスがなく快適に動く。右側にある2つのボタンは効率を高めるもので、上ボタンの長押しと下ボタンの短い押しに対し、好みの機能を割り当てられる。

 私は上ボタンの長押しをボイスメモ起動に設定している。これでトレーニング中に思いついたことを録音し、Amazfit専用のスマホアプリ「Zepp」に同期できる。

心拍ゾーンが表示されたAmazfit Active 2 提供:Matthew Miller/ZDNET
※クリックすると拡大画像が見られます

 ボイスメモ機能に対応するため、ウォッチにはマイクが搭載されている。スピーカーもあるので、録音をその場で再生したり通話を受けたりできる。オフラインの音声コマンドによる基本操作やインストールされたアプリの起動も可能だ。

 AmazfitはHYROXレースにいち早く対応したウェアラブルプラットフォームの1つだ。HYROXはランニングと8種の機能的トレーニング(ローイング、スレッドプル、ファーマーズキャリーなど)で構成される世界的競技で、Amazfit Active 2ではオプションのアクティビティーとして追加できる。ウォッチは反復回数をカウントし、パフォーマンスの分析結果を提供する。

 5衛星測位に対応する内蔵GPSは、他社のデュアルバンドGPS搭載機とほぼ同等の精度を示した。AmazfitはGPS追跡モードで最大21時間のバッテリー持続をうたっており、実際の使用でもその数値に近かった。背面には光学式心拍センサー「BioTracker 6.0」があり、その計測値は正確で、手首や腕に装着した他のセンサーの数値と同様だった。

Powerの計測値が表示されたAmazfit Active 2 提供:Matthew Miller/ZDNET
※クリックすると拡大画像が見られます

 付属のシリコンバンドとレザーバンドは幅20mmで、クイックリリースピンにより簡単に交換できる。標準の20mmバンドならどれでも使える。私はUSB-C対応の新しいマグネット式充電ベースも気に入った。

さまざまな計測値が表示されたアプリの画面 提供:Matthew Miller/ZDNET
※クリックすると拡大画像が見られます

 Zeppアプリもこの数カ月で大幅に改善され、今では大きな長所になっている。より整理され、それでいて健康・フィットネス向上に役立つ多数のデータと指標を閲覧できる。

 「レディネス(回復度スコア)」や睡眠データ、安静時心拍数などの指標は、私が同時にテストしている他のフラッグシップウェアラブルのものとほぼ一致している。

購入のアドバイス

 健康やウェルネスを記録するウェアラブルを初めて試したいなら、99ドルのAmazfit Active 2が最適だ。小さく快適で耐久性もあり、興味深い健康・ウェルネスデータを提供してくれる。

 Zeppアプリの「Aura」タブでは睡眠用サウンドやリラクゼーション音、進捗レポート、睡眠レポート、呼吸エクササイズにアクセスできる。レディネスのインサイトも1日の行動指針として役立つ。搭載されたAIサービスは、質問に答え、カスタマイズされたトレーニング計画を作成し、健康・フィットネス目標の達成をサポートしてくれる。

「Amazfit Active 2」(価格をAmazonでチェック)

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]