レガシーな端子を切り捨てず、日常のさまざまなビジネスシーンを支えてきたレッツノートから、ついに「VGA端子」が消えた──。
パナソニック コネクトは5月27日、モバイルPC「レッツノート」の新シリーズとして、12.4型の「SC」と14型の「FC」を発表した。頑丈さ、軽さ、長時間駆動という歴代レッツノートの軸を維持しつつ、VGA端子やSDカードスロットを廃止した。さらに、AI処理性能とIT管理者向けの運用性を強化した。SCは6月、FCは今秋に受注を開始する予定だ。
コンパクトモデルの「SC」は、12.4インチ 3:2比の1920×1280ドット液晶を備え、最軽量構成で約919g。一方の大画面モデル「FC」は14.0インチ 16:10比の1920×1200ドット液晶を搭載している。双方とも米国国防総省のMIL-STD-810H準拠試験をクリアした堅牢設計を採用する。
プロセッサには第2世代「Intel Core Ultra」を採用し、NPUによるローカルAI処理に対応する。パナソニック独自の「Maxperformer」機構との組み合わせで、パフォーマンスと省電力性を両立させたという。さらに、液晶サイズ以外の主要ハードウェアやファームウェアを共通化し、キッティングや検証工数を減らす設計思想を前面に押し出す。
PC作業をしながらでも、30分の充電で約4.6時間駆動できる「充電優先モード」にも対応。動画再生時で約12.7時間、アイドル時で約34.6時間のバッテリー駆動時間を確保した。バッテリーは着脱式で、容量アップとともに長寿命化を図った。
そのほか、インカメラはvHDR対応で逆光下でも顔がしっかり映るよう改良。さらに、素早く開閉できるプライバシーシャッターを備える。静音設計のキーボードは2 mmの深いストロークと改良キー構造で打鍵感と耐久性を高めた。
一方、インターフェースでは従来モデルから続いた「VGA端子」を廃止した。ビジネス用途でVGAを残してきたレッツノートだが、HDMIおよびType-C経由のDisplayPort Alt Modeへの全面移行で、業界標準のデジタル出力に一本化する。また「SDカードスロット」も非搭載となる。
インターネットではVGA端子廃止について「この5年間は使うことがなかった」「遂にレッツノートからもなくなるか」「USB-C to VGAアダプタで事足りる」「(HDMI端子すら主要モデルで廃止された)MacBookユーザーからすると想像しがたい」「普通のノートPCになったという印象」など、さまざまな反応があった。
(更新:初出時、記事内にVGA端子とは異なる画像が挿入されておりました。訂正してお詫び申し上げます)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「1→10」の事業化を支援する
イノベーション共創拠点の取り組みとは
イノベーションの「種」から社会実装へ--
社会課題の解決に挑む各社の挑戦
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力