ソニーは、ロイヤリティプログラム「PlayStation Stars」を無期限で終了すると発表した。このプログラムは2022年夏に始まり、同年秋に米国でも開始した。Discordの「クエスト」同様にゲーム内のアクティビティを達成することで、ポイントやコレクションアイテム、ゲームを獲得できる仕組みだ。
ソニーはブログ記事で、「プログラム開始以来、プレイヤーの反応が特に良かったアクティビティーの種類を評価する程で、多くのことを学んだ。また当社は常に、プレイヤーや業界のトレンドとともに企業として進化し続けている。こうした評価を踏まえ、今後の取り組みの焦点を再調整すべく、現行のPlayStation Starsを終了する。プログラムから得た重要な知見は継続的に評価し、これらの学びを活かすための方法を模索していく」と述べている。
水曜日(日本時間5月22日木曜日)をもって、PlayStation Starsの新規登録が停止された。既存メンバーは、米国太平洋時間7月23日午前7時59分(日本時間23日23時59分)までポイントを獲得できる。
その後は、2026年11月までにアカウントに残ったポイントを交換する必要がある。現在のPlayStation Starsメンバーは、ポイントの有効期限が切れない限り交換できるが、メンバーシップを解約するとすべてのポイントが失効する。
メンバーはプログラム終了後も、自分のコレクションアイテムにアクセスできる。
ソニーの担当者にさらなるコメントを求めたが、今のところ返答はない。
PlayStation Starsが終了するとはいえ、ソニーのロイヤリティプログラム自体が終わるわけではないようだ。ソニーでは「現行のPlayStation Starsの終了」とされており、ブログでは「現在のバージョンの」プログラムへの新規登録はできないとされている。
ただし、ソニーが代替プログラムを準備しているか、またその詳細や仕組みは、一切明かされていない。3月に完全終了し、代替案もなかった任天堂の「ゴールドポイント」プログラムとは対照的だ。
PlayStationのファンとって、2025年は良いニュースに恵まれていない。Bloombergによるとソニーは1月、BendとBluepointの2本の未発表ライブサービスゲームを中止し、「PlayStation The Concert」のワールドツアーの複数日程も変更、もしくは中止している。
「PlayStation Network」の障害や、関税によるゲーム機器の価格上昇、「グランド・セフト・オート6」の2026年への発売延期などもあった。ゲーム価格の上昇もあり、PlayStation Stars終了にファンが不満を抱くのも無理はないだろう。
ブロガーのNEOMERCER氏は、「なんてこった。正直、PlayStation Starsは気に入っていた。でも、例えば追加で何かができるようになるなど、常に何かが欠けている気もしていた。将来的にそういった要素を取り入れてくれるとうれしい」と投稿している。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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