お米の通販詐欺が急増、国民生活センターが注意喚起--安すぎる価格設定に要注意

 米の価格高騰に便乗した詐欺サイトが増加しているとして、国民生活センターが注意喚起している。通販サイトで米を注文したが届かない、商品が異なる、決済後に連絡がつかないなどのトラブルの相談が相次いでいるという。

国民生活センターの注意喚起ポスター 国民生活センターの注意喚起ポスター
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 要注意な典型例の1つは、不自然なほど安い価格表示だ。例えば、20代の男性がネット検索で見つけた通販サイトでは、国産米10lg(通常価格4250円)が1275円で販売されていた。男性は2袋注文し、合計4050円をクレジットカード決済したが、注文完了のメールが届かなかった。不安になりネット上の評判を確認したところ、詐欺サイトであるとの口コミが多数見つかり、記載されていた電話番号も使用されていなかった。

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 また、50代の男性が利用した通販サイトは、確認メールが届かず、記載された住所も実在する無関係の店舗のものだった。同じく50代の女性は画像投稿アプリに表示された通販広告から米を購入したが、クレジットカード決済後に届いた領収書に記載された商品は、注文していないサングラスになっていた。クレジットカードの利用履歴には海外での決済が記録されていたという。

 国民生活センターによると、詐欺サイトの特徴は、不自然に低い価格設定のほか、事業者情報が虚偽または不明確であるケースが多い。特にサイト内の日本語が不自然だったり、事業者の名称や住所、電話番号が明記されていない、あるいは虚偽の情報が記載されている場合は注意が必要だ。問い合わせ先がフリーメールアドレスだったり、電話が通じない場合も詐欺の可能性が高い。

 同センターは、通販サイトを利用する際には、「会社概要」や「特定商取引法に基づく表記」をしっかり確認し、記載された情報をインターネット検索などで裏付けることを推奨している。また、被害に気付いた場合は直ちにクレジットカード会社に連絡するとともに、消費者ホットライン「188(いやや!)」や、海外業者とのトラブルを扱う越境消費者センター(CCJ)に相談するよう呼びかけている。

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