4月に提携を発表したUberとVolkswagenは米国時間5月14日、相乗りできる自動運転車サービスを2026年にロサンゼルスで開始すると発表した。
利用者は完全電動の自動運転ミニバン「ID. Buzz AD」をアプリで呼び出せる。両社は4月、今後10年間で米国の複数都市に数千台のID. Buzz ADを配備すると発表していた。2025年内に試験運行を始め、その後ロサンゼルスで商用サービスを開始する。初期段階では車内にオペレーターが同乗し、円滑な運行を確保する。
Uberはプレスリリースで「自動運転技術は全ての人により安全で手頃な未来をもたらす。この技術へのアクセスを世界中に拡大するのが待ちきれない」と述べた。
現時点でも一部都市ではUberやWaymo経由で自動運転車を呼べるが、相乗りには対応していない。Alphabet傘下のWaymoはフェニックス、サンフランシスコ、ロサンゼルス、オースティンで完全自動運転の配車サービスを提供しており、2025年内にはアトランタでも開始予定だ。UberはMay MobilityやNuroなど十数社とも提携している。
相乗りは、自動運転車が渋滞を悪化させるとの懸念にも対応できる可能性がある。批判的な人々は、自動運転車が乗客を待つ間に走る「空白の距離」を問題視してきたが、複数人が同じ車に乗れば、常に誰かが乗車している状態に近づく可能性がある。
相乗りの自動運転車は利用者にとっても経済的なメリットがある。筆者の体感では、サンフランシスコでWaymoを呼ぶとUberやLyftの有人サービスより若干高いことが多い。UberがWaymo車を走らせている都市では、Uberによると料金は通常の非自動運転サービスと同等だという。相乗りの自動運転車ではさらに一歩進んで、知らない人と一緒に乗る代わりに料金が安くなるはずだ。
Uberのプレスリリースこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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