Metaは、同社が提供する4つのアプリで「Apple Intelligence」の作文ツールを利用できないようにしている。米CNETが米国時間4月17日に確認した。同ツールは当初、「Facebook」「Instagram」「WhatsApp」「Threads」で使えていたが、一部では削除されたようだ。
Metaは早ければ2024年12月頃にApple Intelligenceの削除を始めていた可能性があり、これらのアプリで同機能に頼っていた「iPhone」ユーザーは困惑している。MetaとAppleはコメントの依頼に回答しなかった。
米CNETのシニアライターであるAbrar Al Heeti記者が詳しく調べたところ、Instagramでテキストを選択して書き換えようとすると「Write with AI」という選択肢しか表示されず、Apple Intelligenceの作文ツールではなく「Meta AI」のウィンドウに遷移した。
ThreadsとWhatsAppでは、Al Heeti記者はテキストをAIで編集するオプション自体を確認できなかった。FacebookアプリでもApple Intelligenceは見当たらず、「Help me write」を選ぶとMeta AIが起動した。
一方、「Signal」「Bluesky」「X(旧Twitter)」ではApple Intelligenceの作文ツールが依然として利用可能であることを米CNETは確認した。
この変更はブラジルのテクノロジー系ブログsorcererhatがいち早く報じ、その後AppleInsiderがAppleの開発者向け文書を基に、iOS/iPadOSアプリ側が同機能の有効化を選択する必要があると伝えた。
各社が独自のAIソリューションを競い合う現在、MetaがApple Intelligenceのツールを排除し、自社のAIを使わせようとする動きは驚くには当たらない。
Apple Intelligenceの作文ツールは、Appleが提供する複数のAI機能の1つだ。Apple Intelligenceは現在、「iPhone 15 Pro」と「iPhone 16」シリーズのほか、一部のiPadとMacに対応している。
作文ツールを使うには、編集したいテキストをハイライトし、表示されるフローティングメニューから作文ツールを選択する。もっとも、そのアプリが同機能に対応している場合に限られる。
このツールでは、文法チェックのほか、全文の書き換えが簡単にでき、「フレンドリー」「簡潔」「プロフェッショナル」というプリセットも用意されている。
sorcererhatこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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