OpenAIが「GPT-4.1」と、推論モデル「o3」のフルバージョンを近くリリースする準備をしているという。The Vergeが4月11日に報じた。
GPT-4.1は、小型の「GPT-4.1 mini」「GPT-4.1 nano」とともにリリースされる予定で、2024年に公開されたマルチモーダルモデル「GPT-4o」の改良版だという。The Vergeはまた、AIPRMのAIエンジニアであるTibor Blaho氏が「X」(旧Twitter)に投稿した内容にも言及している。Blaho氏はChatGPTウェブアプリのコードで「o4-mini」などの記述を見つけたという。
New ChatGPT web app version deployed just now (after midnight San Francisco time) adds mentions of "o4-mini", "o4-mini-high" and "o3" pic.twitter.com/huz9XWQWGP
— Tibor Blaho (@btibor91) April 10, 2025
同氏はThe Vergeが記事を公開した後、OpenAIのAPIプラットフォームでGPT-4.1への言及があることも発見した。
I am still thinking about the article from The Verge yesterday mentioning "GPT-4.1" because I haven't seen it mentioned anywhere else yet
— Tibor Blaho (@btibor91) April 11, 2025
But here is undeniable confirmation - model art for model pages on the OpenAI API Platform is already being prepared for o3, o4-mini, and… https://t.co/hn7vIx0T4u pic.twitter.com/Jz95qSMNtP
OpenAIはコメントの依頼にすぐには応じなかった。
AI分野の競争が続く中、OpenAIは増え続けるユーザーに対し、より強力なモデルを提供して何度も大きく報じられてきた。3月にはChatGPTに4oモデルを使った画像生成機能を導入し、その正確さとリアリティーが注目を集めた。この機能はあまりに人気が高く、OpenAIは一時的に利用を制限する必要に迫られたほどだ。その際、最高経営責任者(CEO)のSam Altman氏は「われわれのGPUが溶けている」と投稿していた。先週には、ChatGPTの「メモリ」機能を強化し、過去のすべての会話を参照できるようにした。
一方でGoogleも強力で効率的な新型AIチップ「Ironwood」を投入してAI分野で優位に立とうとしている。同社は2月、「事実上無制限」のコーディングアシスタントを無料でリリースし、現在はOpenAIの「Sora」に対抗する新しい生成ツール「Veo 2」を展開中だ。
OpenAIはまだ利益を出しておらず、非営利組織から営利組織への再編を進めている最中だが、企業価値は現在3000億ドル(約43兆円)とされている。ChatGPTは依然としてGoogleを超えるにはほど遠いものの、3月にはアプリストアのダウンロード数で1位となった。
The Vergeこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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