「SIXPAD(シックスパッド)」を提供するMTGは4月10日、業務用EMS(筋電気刺激)「SIXPAD MEDICAL PRO」の料金体型「Smart Plan」の詳細などを発表した。整骨院などの医療施設向けに2025年夏頃に発売し、医療業界へ本格的に参入する。
MEDICAL PROは、8チャンネル(16電極)を搭載し、レベルを30段階に調整可能。腰まわりや太ももといった大きな部位に簡単に装着できるベルト電極と、大胸筋などのピンポイントな部位にも貼れる専用ジェルパッドを採用する。
筐体は省スペースに設置できるスリムなデザインで、本体を取り外しての使用も可能。レベルの調整や一時停止など、患者が手元で操作できるリモコンも付属し、1台で同時に2人まで使用できる。
従来の20Hzの周波数を用いたプログラムに加え、腸腰筋などのインナーマッスルを鍛える独自の周波数として、400Hzと420Hzを組み合わせた干渉波を採用するプログラムを搭載。身体の不調における多くの原因であり、鍛えにくいインナーマッスルまでアプローチできるという。
アウターマッスルから体幹に関わるインナーマッスルまで深くアプローチするトレーニング・プログラムと、筋肉を柔軟にして血流を促進するコンディショニング・プログラムを6種類ずつ搭載し、全身のトレーニングとケアができるとしている。
料金は、機器使用料と導入時の設置費用、月々の管理費で構成する独自の「Smart Plan(スマートプラン)」を採用。MTG SIXPAD本部 メディカル部 部長を務める熊崎嘉月氏は料金について、「(機器本体の)定価は220万円だが、初期導入費は無料、1回あたりの使用料が1500円、月々3万9000円が上限となる従量課金制」とし、使用頻度が高い施設でも料金を気にせず活用できるという。契約中は永久保証で故障時の修理代金は不要、新型機器および施術プログラム開発時には無償アップデートも実施するという。
熊崎氏は「10年間の研究の成果を存分に詰め込んだMEDICAL PROで、医療業界に本格的に参入する」と話した。
SIXPADは2015年の誕生時から、「トップアスリートから寝たきりの患者様まで、筋肉を鍛えることで生き生きとした人生を実現します」をブランドミッションに掲げている。近年は運動がしたくてもできない、リハビリが必要といった患者を抱える病院や施設向けに業務用EMSを提供していたという。
MTG 上席執行役員 SIXPAD本部 本部長を務める石谷桂子氏は「(創業当時の)10年前、EMSは『まだまだ怪しいダイエット機器』というイメージが強かったが、この10年間で開発アイテム数は90、累計出荷台数は400万台を超え、特許・意匠・商品権利数は約900となった。何よりもエビデンスにこだわり、データの取得項目は400、研究台目数は90を超えた。大学、病院、介護などの計50以上の協力機関とともに効果の研究実証を重ね、34の学術発表が行われ、多くの病院、大学病院の臨床現場で使用いただいている。スポーツ・フィットネスの分野だけでなく、リハビリまでを網羅する製品により、日本発、世界ナンバーワンのウェルネスブランドを目指す」とした。
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