アップルのAI機能「Apple Intelligence」がついに日本語に対応した。作文ツールでは文章の書き直し・校正・要約を行え、クリーンアップ機能で画像から不要なものを取り除き、Image Playgroundで自分好みのオリジナル画像を作成できる。さらに、ChatGPTの統合によってSiriも大幅にスマートになった。
Apple IntelligenceはiOS 18.4、iPadOS 18.4、macOS Sequoia 15.4の対応デバイス(iPhoneであれば15 Pro以降、MacであればM1以降)で利用できる。
文章作成を手助けする作文ツールはiOS、iPadOS、macOS全般で動作し、メールやメッセージ、メモ、他社製の幅広いアプリで使える。「書き直し」では文章表現を調整し、「校正」では文法や構成を確認できる。要約機能は選択したテキストを短縮したりリスト化したりできる。
写真アプリには自然言語検索を搭載し、指定のキーワードで写真やビデオを探せようになった。クリーンアップ(Googleの消しゴムマジック的機能)で不要な対象物を消去し、メモリー機能で入力した説明からムービーを自動生成できる。
画像生成ツールのImage Playgroundでは、アニメーション、イラスト、スケッチの3つのスタイルの画像を手軽生成できる。さらに「ジェン文字」では生成AIを活用して、自分好みの絵文字を生成可能だ。
メモアプリには「画像マジックワンド」を導入し、メモに書いたテキストや手書き内容をもとに関連画像を生成できるようになった。これによって、メモに記載されているコンテキストをより視覚的に把握できる。
メールアプリでは「優先メッセージ」を用意し、重要度の高いEメールを受信ボックスの先頭に表示する。さらに、スマートリプライで質問への回答を即座に提案し、通知の要約機能で大量の通知を整理できる。
電話アプリやメモアプリでは通話や音声の文字起こしを行い、通話終了時には内容を自動要約する。
Siriも大幅にアップグレードされた。生成AI基盤によって自然な対話を実現し、音声とテキスト入力をスムーズに切り替える。
カメラに写った対象物をAIが解説する「ビジュアルインテリジェンス」機能も実装された。知りたい対象物をカメラで映して「これは何?」と質問すると回答してくれる。外国語のメニューなども教えてくれるので海外旅行にも便利だ。iPhone 16および16 Proはカメラコントロールの長押しで起動し、iPhone 15 Proはアクションボタンのカスタマイズなどで起動できる。
なお、Apple Intelligenceはデバイス上の処理を重視しており、多くの生成AIモデルを端末上で実行する。大きなモデルが必要な場合はプライベートクラウドコンピューティングを利用し、プライバシーを保護しながらクラウド側の演算能力を活用するとしている。
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