Garminは、AIを活用して高度でパーソナライズされた洞察を提供する新サービス「Garmin Connect+」を立ち上げ、フィットネス向けサブスクリプション分野に参入する。
この新サービス「Garmin Connect+」は、AIを活用したより具体的で実践的な洞察のほか、トレーニングに関する専門的アドバイスや強化された「LiveTrack」機能などを提供する。米国時間3月27日の発表によると、既存の「Garmin Connect」アプリの機能やデータは今後も無料で利用できる。
1日の活動を通じて、Garmin Connect+は健康やアクティビティーのデータをもとに洞察の提供や提案を行い、さまざまな期間を対象にしたカスタマイズ可能なグラフやチャートを使って、進捗をより広い視点で把握できるようにする。
「Live Activity」機能では、リアルタイムの心拍数やペース情報をスマートフォンで確認できる。また、LiveTrack機能ではアクティビティーを開始したことを家族や友人に通知できるようになる。トレーニングプランの「Garmin Run Coach」および「Garmin Cycling Coach」では、教育的コンテンツや動画を含む追加の専門的ガイダンスを受け取れる。達成するとバッジを獲得できる、限定のチャレンジも開放される。
今回のGarminの取り組みは、テクノロジー業界がAIを活用して、ユーザーごとに最適化された体験を提供しようとする大きな流れの一環だ。WhoopやStrava、Ouraといったウェアラブル開発企業はすでにAIを使い、利用者のアクティビティーに合わせてトレーニングやサマリーを提供している。Oura Ringの場合、AIチャットボットが収集データの解釈を手助けする。サムスンやGoogleも同様にAIを活用した洞察に取り組んでいる。
Garmin Connect+の料金は月額6.99ドル(日本では1180円)、年額69.99ドル(日本では1万1800円)で、30日間の無料トライアルも提供されている。
市場調査会社ABI ResearchのディレクターであるDavid McQueen氏によると、ウェアラブル製品にAIを導入しているのは現在のところ、プレミアムなデバイスを提供する一部の企業のみだという。
「他の多くの企業もウェアラブル製品にAIを取り入れつつ価格を抑え、より正確でパーソナライズされたサービスを追求するための幅広いエコシステムを提供しようとするだろう」と同氏は述べる。
Garminによるサブスクリプションサービスへの参入も注目に値する。というのも、有料プランはこれまでスマートリング(特にOura Ring)に結びつけられることが多かったからだ。
「ほかのウェアラブルデバイスではまだこのようなサービスはあまり見られない」と同氏は言う。
同時に、スマートリングのビジネスモデルは多様化していくだろうと同氏は述べ、一部のメーカーはユーザー獲得やエコシステム拡大のため、サブスクリプションなしで利用できる基本的なアプリ機能を提供する方法を模索しているとした。
Garminの発表この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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