米Amazonは米国時間3月26日、オンラインでのショッピング体験をパーソナライズする新たな生成AI機能「Interests」を導入すると発表した。
この機能の狙いは、ユーザーが趣味や好みに合う商品をより簡単に見つけられるようにすることだ。同社によると、例えばフットボールファンには新しいウェアを、熱心なゴルフ愛好家にはゴルフ用品を、写真撮影が好きな人にはカメラ機材を提案する可能性があるという。
この機能は常時バックグラウンドで動作し、ユーザーが大量の選択肢から自分に合った商品を見つけるのを支援する。ユーザーは「コーヒー好きにおすすめの抽出用具やガジェット」のような会話的な表現のプロンプトを登録でき、AIがこれに合った商品をAmazonのストアから探し出す。プロンプトで価格の上限などを指定することも可能だ。
これは、より会話的になった「Alexa」、AI生成のレビュー要約の増加、既存のAIショッピングアシスタント「Rufus」の強化など、Amazonが進める一連のAI強化の中でも最新のアップグレードだ。IT各社は現在、AIシステムをより実用的なアシスタントとして活用し、ユーザーに有益なサポートを提供する方法を模索している。
調査会社Forresterのアナリスト、Sucharita Kodali氏によると、この機能は小売業界で長年使われてきた既存のパーソナライゼーションシステムの延長のように感じられるという。同氏は「好みの設定というレイヤーを備えた、もう1つのレコメンデーションエンジンにすぎないように思える」とし、「より魅力的なユーザーインターフェースで人々をワクワクさせる可能性はあるが、数十年にわたりeコマースに存在している機能と大きくは変わらないように思う」と述べた。
新機能は現在、米国の一部ユーザーにAmazonのショッピングアプリとモバイル向けウェブサイトで提供されており、今後数カ月で同国の全ユーザーに展開予定だ。
Amazonの発表この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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