「Googleマップ」で移動履歴を記録する「タイムライン」機能について、Googleは一部ユーザーのデータを誤って削除したことを認めた。同社は米CNETに対し、原因は一時的に生じた技術的問題だと説明したが、詳細には触れなかった。問題はすでに解消しており、新しい移動履歴がタイムラインに表示されるようになっている。
「一時的に技術的問題が生じ、一部のユーザーのタイムラインデータが削除された」と、Googleの広報担当者は述べた。「タイムラインの暗号化されたバックアップを持つほとんどのユーザーはデータを復元できるが、バックアップを有効にしていなかったユーザーは残念ながら、失ったデータを復元できない」
Googleによれば、バックアップからデータを復元するためには、Googleマップの最新バージョンを使う必要がある。データをインポートするには、タイムラインのセクションを開き、画面上部の雲のアイコンをタップしてバックアップを選択する。今回の問題については、テクノロジー系メディアのAndroid Authorityがいち早く報じていた。
Googleマップのタイムラインは、訪れた場所や経路を記録できる機能で、デフォルトでは無効になっている。
市場調査会社ABI ResearchのディレクターであるEric Abbruzzese氏は、今回はGoogleの主要なサービスではなく、影響を受けたユーザーも全体のごく一部だったため、影響は比較的軽微だったと述べている。
しかし、同様の問題が「Gmail」や「YouTube」など他のGoogleサービスで起きていれば、より深刻な事態になっていた可能性があるという。
「Googleは文字通りエクサバイト規模のデータを保管している。もし1つのサービスのデータがこのように消える可能性があるなら、他でも同様のことが起こり得る」と、Abbruzzese氏は指摘している。
また、こうした問題はGoogleに限ったことではなく、大規模なデータを扱う企業ならどこでも起こり得るとした。
「今回の件は、より多くの企業が最新の状況に対応するためにストレージやデータの管轄権に関するポリシーを変更するにつれ、この手の問題が増える可能性があることを示している」(同氏)
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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