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ハイエンド携帯ゲーム機向け「Snapdragon G3 Gen 3」など--クアルコム最新SoC

David Lumb （CNET News）翻訳校正：編集部2025年03月18日 11時41分

　Qualcommは米国時間3月17日、携帯ゲーム機向けの新たなSoC「Snapdragon G3 Gen 3」「G2 Gen 2」「G1 Gen 2」を発表した。これを搭載した製品が3月中に発売される予定だ。

Snapdragon G3 Gen 3搭載の「ONEXPLAYER ONEXSUGAR 1」
提供：OneXSugar
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　Qualcommは2021年に初の携帯ゲーム機向けSoC「Snapdragon G3X」をリリースし、その後も毎年新バージョンを出してきた。スマホゲームは今も根強い人気があるが、「Nintendo Switch」や「Steam Deck」によってハイエンドの携帯型デバイスの性能が示され、「Analogue Pocket」のような小型機からレノボの「Legion Go S」のような高性能モデルまで、同種の携帯ゲーム機がより主流に近いニッチへと成長する道が開かれた。

　Qualcommの新チップ3種は、それぞれ異なる携帯ゲーム機のカテゴリーを対象としている。Snapdragon G3 Gen 3はハイエンドモデル、G2 Gen 2は標準的なモデル、G1 Gen 2は主にクラウドサービスを利用してゲームをストリーミングするモデル向けだ。従来のSoCと同じくゲームに特化しており、スマホやPCなど他のカテゴリー向けにQualcommが提供しているSoCとは、想定するワークロードが異なる。

　「モバイル分野と携帯ゲーム機の分野をはっきり分けるのは、携帯ゲーム機は専用機であり、長時間プレイが前提という点だ」と、Snapdragon Gaming Platformsの事業・製品責任者Micah Knapp氏は言う。「ソフトもハードも含めてプラットフォーム全体を設計し、ピークパフォーマンスを引き出しつつ、それを長く維持できるようにしている」

提供：Qualcomm
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　今回のラインナップで最上位のSnapdragon G3 Gen 3は、前年モデルと比べてCPU性能が30％、GPU性能が28％向上し、最大でQHD＋解像度、リフレッシュレート144Hzのディスプレイに対応。さらに「Qualcomm FastConnect 7800」によってWi-Fi 7とBluetooth 5.3に対応している。

　Qualcommは、このG3 Gen 3を搭載する3つのデバイスを明らかにした。まず、6.3インチのディスプレイを備えた長方形の「AYANEO Pocket S2」が3月に登場予定。次に、コントローラーのような形のハンドグリップと8.3インチ、120Hzのディスプレイを備える「AYANEO Gaming Pad」が5月に発売される。上下2つの画面を搭載し、上部が着脱可能なAndroidゲーム機「ONEXPLAYER ONEXSUGAR 1」も同じく5月に予定されている。

　Snapdragon G2 Gen 2は、前年モデル比でCPU性能が2.3倍、GPU性能が3.8倍になった。こちらも最大QHD＋解像度でリフレッシュレート144Hzのディスプレイ、およびFastConnect 7800でWi-Fi 7とBluetooth 5.3に対応する。

　このチップは、Legion Go SやASUSの「ROG Ally X」より性能が控えめで価格も安い携帯ゲーム機向けだ。Qualcommは具体的な機種名を挙げなかったものの、Retroid Pocketが「ごく近いうち」にG2 Gen 2を搭載したデバイスを発表するとのこと。

　最後のSnapdragon G1 Gen 2は、ゲームプレイも可能だが主に「Xbox Game Pass」や「GeForce NOW」などのクラウドサービスからゲームをストリーミングするデバイスを想定している。CPU性能は前年モデル比で80％、GPU性能は25％向上した。