TikTok、夜や通学中の利用制限も可能に--ペアレンタルコントロール強化

Samantha Kelly (CNET News) 翻訳校正: 編集部2025年03月12日 11時19分

 TikTokは、若いユーザーを保護するための機能を強化している。同社は米国時間3月11日、「ペアレンタルコントロール」機能に、保護者が10代の子供の利用状況を管理および把握しやすくする複数の新機能を追加したと発表した。

TikTokのロゴ 提供:James Martin/CNET
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 保護者は夜や子供の通学中、週末など特定の時間帯にTikTokへのアクセスをブロックする「休憩タイム」を設定できるようになった。定期的な設定も可能だ。子供は追加の利用時間をリクエストできるが、それを承認するかは保護者次第となる。

 また、保護者は子供が誰をフォローしているか、誰からフォローされているか、どのアカウントをブロックしているかを確認できるようになった。

子供のフォロー相手などを確認する画面 提供:TikTok
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 16歳未満の子供の「おすすめ」フィードには、「気持ちを落ち着かせて睡眠を促す」新たな機能が導入された。視聴している動画の再生をいったん中断し、リラックスを促す通知を落ち着いた音楽とともに表示するというものだ。リマインド後もTikTokを使い続けると、2回目のより強い注意喚起が表示される。同社によれば、この機能をすでにテストしている国々では、大半の子供がこの機能の利用を継続しているという。同社は、睡眠の質を改善するための「瞑想エクササイズ」もテストする計画だ。

 こうした変更は、オンライン上で未成年を保護するための対策強化を求める声が高まる中で行われた。TikTokの新機能は、「Instagram」ですでに提供されている機能とも似ている。2月下旬にはAppleが、未成年ユーザーのアカウント設定方法や「App Store」でアクセス可能なコンテンツに影響する新たな対策を発表したばかりだ。

 TikTokはプレスリリースで、これらの機能は「バランスの取れた長期的な習慣を身につけられるようポジティブな働きかけを行うことで、行動変容理論におけるベストプラクティスを反映するよう作られた」としている。

 また、テクノロジー企業がユーザーの年齢をどのように確認しているかが厳しく問われる中で、TikTokは年齢確認についても説明した。13歳未満の登録を防ぎ、ティーンが年齢に見合った体験を得られるようにするために機械学習などの技術を利用しているという。

「わずかな抑止にすぎない」

 「Growing Up in Public: Coming of Age in a Digital World」の著者であるDevorah Heitner氏は、企業が米国で外部から規制される前に対策を進めようとしていると述べる。同氏によると、ほとんどの保護者はTikTokとの関わり方を知らないため、今回の新機能は制限を明確化し、子供のオンライン習慣を把握するのに役立つ可能性があるという。

 「教育者や保護者は、子供たちがTikTokなどのアプリから何を学び、楽しんでいるのかを把握し、アルゴリズムがいかに作為的になり得るか、そして時間管理の計画をどう立てればいいかを指導する必要がある」と同氏は言う。

 一方、「1時間後にパスワードを入力する必要があることは、わずかな抑止にすぎない。寝る前に流れる穏やかな音楽は、スマホを離す代わりにはならない」とも語った。

TikTokのプレスリリース

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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