Appleが2年間の空白を経て、数日以内にも新型「iPhoneSE」(iPhone SE 4)を発表する可能性がある。ここでは現時点で噂されている最新情報を整理したい。
最新スペックは必要ないがiPhoneは使いたいという層向けに、手頃な価格のエントリーモデル「SE」が提供されている。しかし、2022年発売の「iPhone SE 3」以降、新作は途絶えていた。
Bloombergのアナリスト、Mark Gurman氏によると、Appleは早ければ今週中にもこの新型SEを発表し、1カ月後に発売するとみられている。関係者の話では、旧モデルとは一線を画す最新の技術とデザインが盛り込まれる。
3年ぶりに登場した新「iPad mini」(価格をAmazonでチェック)
2022年のiPhone SE 3はホームボタンと丸みを帯びたエッジが特徴で、今となっては過去の遺物と言えるほど古めかしいデザインだ。リークとされる情報によれば、新型iPhone SEは外観が「iPhone 14」に近く、底面にUSB-Cポートを備える。また、ホームボタンも廃止される。一方でDynamic Islandは採用せず、シンプルなノッチを持つデザインになるとみられている。
さらに、iPhone 16シリーズと同じA18チップセットが搭載される可能性が高く、新型SEでも「Apple Intelligence」が利用できる見込みだ。絵文字生成や文章の校正、通知の要約機能、Image PlaygroundなどのAI機能をフルに楽しめる点は、大きな魅力となりそうだ。
新しいiPhone SEの登場が間近であることを示す決定的なサインとして、一部のApple店舗では現行のiPhone SE 3の在庫が減少しているとの報告もある。
なお、iPhone SE 4は少し値上がりする見通しだ。iPhone SE 3は現時点でもオンラインで429ドル(約6万5000円)で購入できるが、新モデルは500ドル(約7万5000円)前後になるとされている。
約12万円する「iPhone 16」よりは数万円以上安いものの、「Pixel 8a」(499ドル)や「Galaxy A35 5G」(400ドル)といった他社のエントリー機種に近い価格帯となる見込みだ。
Appleが再び低価格帯を充実させる背景には、高機能までは求めないがApple製品を使いたいユーザーを取り込む意図がある。最新モデルほど高価ではない一方、性能面では十分に競合力を備えた製品となる。
来週のイベント開催に関して公式なアナウンスは確認されていない。Bloombergは、Appleがイベントを行わず、ウェブサイト上で静かに発表する可能性が高いと報じている。
なお、iPhone SEの発表は、アップル傘下のBeatsが開発中の新型ワイヤレスイヤホン「PowerBeats Pro 2」のリリースと同時に行われる可能性が高く、Bloombergによれば、最速で米国時間2月11日に登場する可能性があるという。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)