教員100人にセンサー装着、心拍数などから「働き甲斐」の可視化を試みる実証実験

 NTTPCコミュニケーションズとみずほリサーチ&テクノロジーズは、教員の働きがい向上を目指し、ウェアラブルデバイスを活用した実証実験を実施したと発表した。埼玉県幸手市教育委員会と連携し、教育現場の課題解決を目指すという。

 発表によれば、教育現場は長時間労働や複雑化する業務など、多くの課題を抱えている。特に教員の働きがいの低下は深刻な問題で、離職や燃え尽き症候群(バーンアウト)につながる可能性も懸念されている。

 実証実験では、幸手市内の学校教員100~150人程度を対象に、ウェアラブルデバイス(リストバンド型・リング型)を貸与し、心拍数や体温、活動量などを計測する。これらのデータと教員の働きがいとの関連性を分析し、より効果的な支援策の検討につなげる。

 この実証実験は、教育現場におけるデジタル化・DX化の動向も踏まえた取り組みとなっている。単純な労働時間削減だけでなく、教員の働きがい・やりがい(エンゲージメント)に着目したアプローチを行うことで、持続可能な学校指導・運営体制の構築を目指している。

 分析結果を参考に、各学校の管理職によるマネジメント機能のさらなる向上や、教育委員会等行政の適切なサポートのあり方など、教員の働きがいを高めるための実効性ある具体的な施策を検討・提言する予定だ。

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