米疾病予防管理センター(CDC)ほか複数の米政府機関は米国時間1月31日、Donald Trump氏の大統領令に従い、ウェブサイトから数十のウェブページを削除し始めた。削除されたのは、LGBTQの健康、HIV情報、人種格差、および一部の疾患の治療ガイドラインに関するページだ。この作業は週末にかけて行われ、膨大な数の人々が重要な情報を得られなくなる事態となった。
一部のウェブページは、「Trump大統領の行政命令に従うため、ウェブサイトは変更されている」というメッセージに置き換えられたが、それ以外のページは削除された。一部の情報はCDCのアーカイブからまだ閲覧できるが、そうしたウェブページは見つけにくくなっており、CDCがTrump氏の命令を遂行し続ける限り、完全に削除される可能性が高い。
しかし、インターネットから情報が完全に消えることはない。削除されたウェブページのほとんどは、Internet Archiveの「Wayback Machine」を通じて今でも閲覧可能だ。Internet Archiveは、インターネット上の情報を可能な限り収集しアーカイブする取り組みで知られる。これを参照すれば、CDCがウェブサイトから削除せざるを得なかった情報を今でも入手できる。
Internet Archiveは寄付によって運営している非営利団体であるため、ウェブサイトに公開できる情報がTrump氏の大統領令の影響を受けることはない。
Wayback Machineこの記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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