フィンテック企業Kyashは1月21日、同社が発行する「Kyash Visaカード」の決済システムに不具合が発生し、一部ユーザーの利用代金に徴収漏れがあったことを発表した。この問題は2023年10月下旬から2024年12月末にかけて発生しており、同社は該当するユーザーに対して個別に連絡を行う方針だ。
今回の不具合は、カード決済の際に行われる「オーソリ(与信枠確保)」と実際の「売上請求データ」の間に不整合が生じたことが原因とされている。Kyashによると、以下のような流れで問題が発生したという。
1. 店舗からオーソリ(与信枠確保)を受信し、ユーザーのKyash残高から該当金額を一時的に徴収
2. 加盟店からオーソリ取消データを受信し、徴収した金額を全額返金処理
3. 加盟店から正しい売上請求データを受信したが、オーソリ金額と売上請求データの金額が異なり、不整合が発生
この不整合により、本来ユーザーのKyash残高から徴収されるべき利用代金が正常に徴収されない事態となった。
Kyashは、同問題について謝罪するとともに、全てのユーザーではなく、特定の条件に該当する一部のユーザーにのみ影響していると説明。同社は該当するユーザーに対して個別にメールで詳細を案内するとしており、メールを受け取ったユーザーに対してはKyash残高の確認を呼びかけている。
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