任天堂の次世代携帯型ゲーム機がもうすぐ発表されるかもしれない。もしかしたら、その発表は今週中(編集部注:複数ソースによれば本日1月16日発表との噂も)に行われる可能性もある。だが、他の携帯ゲーム機を遊ぶ中で、任天堂の次世代機に求めるものが改めて見えてきた。
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「Switch 2」と呼ばれる任天堂の次世代コンソールが近々登場すると噂されている。初代Switchの発売から約8年が経ち、期待は非常に高まっている。現在出回っているリークとされる情報では、次世代機は初代Switchの進化版に近いものだとされている。
失望した?いや、自分はそうではない。最近、ソニーの「PlayStation Portal」とValveの「Steam Deck OLED」という他の携帯ゲーム機をよく触っている。それぞれ1年以上家にあったものの、最近は特定の理由で再び手に取る機会が増えた。PortalではPS5の「Astro Bot」をリモートプレイしており、その快適さには驚かされる。一方、Steam Deckではお気に入りのインディーゲーム「UFO 50」を専用機のように楽しんでいる。
さらに、これらの携帯機を新しい用途で試してみた。Portalではクラウドゲームを利用したり(PS Plusのβ版を活用)、Steam Deckではドックを使ってテレビに接続し、子どもと一緒に「UFO 50」の2人プレイを楽しんだりしている。
これらの大型携帯ゲーム機に魅了される一方で、Switchの優れた点や改善が必要な点についても改めて考えさせられた。任天堂には次世代Switchで一部を刷新してほしいが、同時にSwitchの独自性はしっかりと維持してほしいとも思う。
Steam DeckとPlayStation Portalは、それぞれ異なる形でSwitchのコントローラーを凌駕している。これらのデバイスの操作感に慣れると、Switchのジョイコンの古さが目立つ。Steam Deckは、広々としたアナログトリガー、大型のトラックパッド、背面の追加ボタンなど、豊富なコントロールオプションを備えている。それらの多くを使わなくても邪魔にならないし、カスタマイズの自由度も高い。操作系がよく考えられていて、Dパッド、アナログスティック、トラックパッドを自由に組み合わせて使える。
Portalもまた、PS5のDualSenseコントローラーの感覚を見事に再現している。ボタンはDualSenseより小さく、トラックパッドのクリック機能はなく、代わりにタッチスクリーンをダブルタップする必要があるが、振動のハプティクスやトリガーのフィードバックは非常に優秀だ。「Astro Bot」をプレイすると、これらの機能が活用されていることが実感できる。リモートプレイ機器として疑問を持っていたが、その性能には多くの驚きがある。
一方、Switchのジョイコンは2017年当時は画期的だった。小型ながら多くのボタンを備え、モーション操作や当時としては最先端のハプティクス技術を採用していた。しかし、現在ではアナログトリガーの欠如や操作感の古さが目立つようになった。
小型の携帯機も好きだが、Steam Deckや特にPlayStation Portalを触ると、大画面の快適さに気づかされる。
Switchのゲームはそのハードウェアに最適化されているため、6~7インチの720p画面でも十分に見やすい。しかし、Steam Deckの大きな画面は、PCモニターやテレビ向けに設計されたクロスプラットフォームゲームをプレイする際に特に便利だ。そしてPortalの8インチ1080pディスプレイは群を抜いている。「Madden」も「Astro Bot」も快適にプレイできるし、PS5のメニュー操作も窮屈に感じない。
「Switch 2」は8インチ1080pの画面を搭載すると噂されており、それは非常に理想的だ。現世代のコンソールやPCゲーム(例えば「Elden Ring」や「Baldur's Gate 3」)をプレイできるなら、その価値はさらに高まるだろう。
発売から8年経った今でも、Switchの「切り替え」機能には他の追随を許さない魅力がある。
ドックを使ってテレビゲームにシームレスに切り替えられる点や、ジョイコンを外してすぐに2人プレイが楽しめる設計は非常に優れている。子どもでも簡単に使えるし、コントローラーが壊れても交換できるのは長寿命化の大きなポイントだ。
一方、Steam DeckやPlayStation Portalではこれがうまく再現できていない。特にSteam Deckはドックが別売りで、ファームウェアの更新やコントローラーのペアリングに手間がかかる。Xboxのコントローラーは接続できなかったが、8bitdoやSwitch Proコントローラーは問題なく使えた。それでも、Steam Deckを再起動する必要があった。
任天堂はジョイコンのハプティクスやボタンを改良し、より「プロ」向けの操作感を実現すべきだが、分離とペアリングの容易さという点では依然として優位性がある。
Switchの内部をアップデートし、形をそのまま維持するだけでも十分だと思う。もちろん、任天堂のサプライズを期待しているし、「Switch 2」には何かしらの新しい仕掛けがあるだろう。
たとえば、ジョイコンに光学センサーを搭載するという噂がある。しかし、今回は新しいハードウェアデザインを考え直す必要はない。Switchの成功には理由があり、だからこそ他社もその模倣を続けている。「Switch 2」は、性能アップを伴いながら、Switchの成功をしっかり受け継ぐべきだ。それが実現するなら、大歓迎だ。
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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