Appleは米国時間12月11日に「iOS 18.2」をリリースし、一連の「Apple Intelligence」機能を「iPhone」に提供した。「ジェン文字」「ビジュアルインテリジェンス」および「Siri」と「ChatGPT」の連携などがこれに含まれる。これらは「iPhone 15 Pro/Pro Max」および「iPhone 16」シリーズでのみ利用できるが、別のiPhoneにも「探す」アプリのアップデートなどが提供された。
アップデートするには、「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」の順に進み、「今すぐアップデート」をタップして、画面の指示に従う。
iOS 18.2でiPhoneに追加された主な機能は以下の通りだ。なお、Apple Intelligenceは現在、英語のみに対応する。利用するには、「設定」>「Apple IntelligenceとSiri」に進み、「Get Apple Intelligence」をタップして、Apple Intelligenceモデルをダウンロードする必要がある。
SiriはApple Intelligenceで強化された。起動した際には画面にロゴがポップアップ表示される代わりに、画面の周囲が光るようになる。Siriは通常通り使用でき、ChatGPTにアクセスすることもできる。
絵文字は3000種類以上あるが、本当に欲しい絵文字が見つからないこともある。そのような時に役立つのがジェン文字だ。Apple Intelligenceのジェン文字機能を使えば、探している絵文字について説明すると、それに基づく新しい絵文字が生成される。
これはApple版「Googleレンズ」ともいえる機能だ。Apple Intelligenceの一部であり、カメラを向けた対象をオンラインで検索し、識別を支援してくれる。この機能は、スマートフォンの電話番号を検出して連絡先を作成したり、QRコードをスキャンしたり、言語を翻訳したりするのにも使用できる。
ChatGPTとも連携し、物の識別に役立てたり、ページや画面に表示されている内容をよりよく理解したりすることもできる。連携機能を使うのにChatGPTのアカウントは必要ない。
この機能は、iPhone 16シリーズの新たなカメラコントロールボタンを利用するため、同シリーズでのみ利用できる。このボタンを長押しすると、ビジュアルインテリジェンスをすばやく呼び出せる。
Apple Intelligenceの一環である「Image Playground」機能では、テキストの指示に基づいて画像を生成できる。独立したアプリであり、メッセージのテキストボックスの左にある「+」ボタンをタップしても表示される。
Image Playgroundには、プロンプトの提案、テーマ、場所など、さまざまなものが用意されており、すぐに使い始めることができる。複数のプロンプトにも対応する。画像のスタイルは、カートゥーン調やイラスト調などから選べる。
自分や友人、家族、ペットなどを画像に登場させたり、描いたスケッチを利用したりすることも可能だ。
「探す」アプリは、AirPodsやMacBookなどの位置を確認するために使用できるが、iOS 18.2では、紛失したアイテムの捜索を手助けする機能が誰でも簡単に使えるようになった。「探す」の設定に、新たに「Share Item Location」と「Show Contact Info」という2つの項目が追加されている。
新たに追加された「Share Item Location」を有効にするとリンクが作成され、それを他の人と共有することで、紛失したアイテムが見つかった場合に通知してもらえるようになる。休暇シーズンを控え、旅行中に空港で荷物をなくしたり、忘れ物をしたりする人が増えるため、これは特に役立つ可能性がある。ただし、このリンクは1週間で期限切れになる。
「Show Contact Info」を有効にすると、アイテムを見つけた人が持ち主に連絡できるようになる。
Appleのプレスリリース
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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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