華為技術日本(ファーウェイ・ジャパン)は10月3日、スマートウォッチの新モデルとして「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」「HUAWEI WATCH GT 5」を発表した。
また、最上位モデル「HUAWEI WATCH Ultimate」の新色として「グリーン」も追加する。いずれも10月9日に発売する。
HUAWEI WATCH GT 5 Proは、フラッグシップシリーズ「HUAWEI WATCH GT」で2年ぶりの登場となるプロモデル。
46mmシリーズとして市場想定価格(以降、価格は全て税込)が4万8180円の「ブラック(フルオロエラストマーベルト)」、6万5780円の「チタニウム(チタニウムベルト)」、42mmシリーズとして6万5780円の「ホワイト(フルオロエラストマーベルト)」、8万7780円の「セラミック(セラミックベルト)」、計4モデルを用意する。
ディスプレイに高い耐摩耗性と耐擦傷性を持つサファイアガラス、背面に肌なじみの良いセラミックを採用。防水防塵レベルは前モデル「HUAWEI WATCH GT 4」の5ATMに加え、初めて高温・高圧水に対する保護規定となるIP69Kを取得した。バッテリーは通常使用の場合、46mmで約2週間、41mmで約1週間持続するという。
健康管理向け機能としては、中国で8月に発表した新技術「HUAWEI TruSenseシステム」を搭載。これまで個々で提供していた健康管理モニタリング機能を多次元センシングシステムとして統合したもので、ECG心電センサー、PPG光学式心拍センサーなどの6つのセンサーと、心拍、ストレス、血中酸素といった10組のアルゴリズムを連携し、並列処理をサポート。より正確で包括的なヘルストラッキングができるとしている。
また、新たな指標として「情緒」の測定を追加した。「快適」「普通」「不快」の3段階の異なる状態を推測、自動で記録し、動物の表情をテーマにした文字盤で表示する。不快の状態が続く場合にウォッチに内蔵されている呼吸エクササイズでリラックスを促すなど、能動的なアクションが可能だ。
ファーウェイ・ジャパン 新規事業開発部本部長 王子田敬一氏は、健康機能の活用シーンの一例として、「身近な健康問題となる睡眠時トラブルとして、睡眠時無呼吸症候群の一種である、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)がある。現状では日本国内の約900万人が中等症以上の閉塞性睡眠時無呼吸で、そのうち治療を受けているのは約5%。大多数が未だに治療を受けていないと言われているが、(発表した新モデルで)心拍数と血中酸素レベルの変化から睡眠中の呼吸の中断、その頻度が把握できる」と話す。
また、ファーウェイ 日本・韓国リージョン プレジデントの賀磊(ハ・レイ)氏は「ファーウェイの理念は、科学的な運動と健康な生活。皆様の『健康ダッシュボード』となることを祈っている」と語った。
ヒマワリのように常に衛星の方向を自動で認識する同社の新技術「ヒマワリ型アンテナ」を活用。GPS精度は前モデル比で約2割向上したという。
ワークアウト向けの機能としては、ランニング時のフルカラーマップの表示に対応しつつ、新たにフォームの分析機能を搭載。ウォッチ1つで左右の足のバランス、接地時間などの科学的データを測定し、あらゆるレベルのランナーにパフォーマンスの向上、怪我のリスクの軽減などを提供するという。
そのほか、フリーダイビングでは水深40メートルに対応。登山やトレイルランニング時には等高線マップを利用でき、高度や地形の事前分析などが可能だ。
HUAWEI WATCH GT 5では、46mmシリーズとして3万3880円の「ブラック」、3万6080円の「ブルー」「ブラウン」、41mmシリーズとして3万6080円の「ホワイト」、3万3880円の「ブルー」、計5モデルを用意する。
HUAWEI WATCH GT 5 Pro同様に、ヒマワリ型アンテナや、ランニングフォームの分析機能、HUAWEI TruSenseシステムや情緒の測定などの新たな機能を搭載。バッテリーは通常使用の場合、46mmで約2週間、41mmで約1週間持続するという。
最上位スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Ultimate」には、新たに新色「グリーン」を追加した。価格は14万1680円。
今回発表したモデルでは共通して、ゴルフ向け機能に大幅な強化を加えた。iOSもしくはAndroid版のスマホアプリ「HUAWEI Health」からサードパーティアプリを介せずに、2200以上の日本のゴルフ場マップをダウンロード可能。グリーンセンターまでの距離やタッチしたポイントまでの距離の測定、風速・風向きの把握などができるという。
さらに、最上位モデルのHUAWEI WATCH Ultimate グリーンでは、傾斜を考慮した上での実際に打つべき距離の表示や1打前のショット飛距離の表示、ホールの地形、ハザード、これまでの自分のショット記録をもとにしたおすすめのクラブ提案などにも対応するとしている。
なお、HUAWEI WATCH Ultimateの発売済モデル「ブルー」「ブラック」も、後日のソフトウェアアップデートで新機能を追加予定だ。
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