Google Japanは10月1日、メビウスの輪のように表も裏も存在しないキーボード「Gboard両面バージョン」を発表した。
同キーボードは非売品だが、特設サイトでオープンソースの設計図をダウンロードすることで、ペーパークラフトまたは3Dプリンターで自作できる。
同キーボードの最大の特徴は、両面にキーを備える実用性が不明な点もさることながら、表と裏の区別ができない「メビウスの輪」という形状を採用した点だ。
この形状は、帯状の長方形の片方の端を180度ひねり、もう片方の端に貼り合わせて実現できる。工学的にも応用されており、例えば同形状を採用したベルトコンベアは表面と裏面の消耗が均一となり、ベルトが長持ちする利点もある。
「オモテかと思ったら、ウラでした。ウラかと思ったら、オモテでした。キーボードがひっくり返っていて入力できないストレスとはもうオサラバ。裏表のないエンドレス構造なので、思い立ったその瞬間にどんな角度からでも文字入力できます」
「Gboard 両面バージョンを置くと、たちまちそこには人の輪が。一丸となって使えば、円滑なチーム輪ワークでひねりの効いたアイデアが浮かぶでしょう」
同キーボードの利点についてGoogleは上記のように説明した。
どうみても「エイプリルフールにありそうなネタ」だが、なぜ10月1日に発表したのか。Google Japanは「キーボードの発表にふさわしい日を検討していた際に、『101キーボード』と呼ばれる101個のキーがあるタイプがよく使われていることに気づいた。そこで、101 キーボードにちなんで10月1日に公開した」と説明した。
なお、Googleは2020年からエイプリルフールネタを提供していない。エイプリルフールについてはユーモラスな文化としての歴史がある反面、誤解と混乱を招くとの批判もある。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果