オカムラと日立製作所は9月30日、日立が提供する無人コミュニケーション店舗「CO-URIBA」(コウリバ)の社内における活用の成果を受け、従業員のウェルビーイングを高めるオフィス空間づくりに向けた共創を開始したと発表した。
本取り組みでは、CO-URIBAをオカムラのオフィス2拠点に設置し、拠点が離れた従業員間で感謝を伝え合うコミュニケーションを醸成する。また、オカムラや日立の拠点における実績を踏まえ、CO-URIBAを活用した新たな空間提案につなげるほか、利用者の購買情報や行動ログなどのデータを活用した新たな価値創出についても検討する。
CO-URIBAは、利用者が生体情報とクレジットカードなどの決済情報をあらかじめ登録しておくと、利用時に顔認証でチェックインして棚から商品を手に取ることで、センサーが商品を自動で選定し決済が完了する無人店舗。設置されているサイネージには商品のお得情報だけでなく、会社からのイベント情報など、従業員にとって価値ある情報を流すことができる。
CO-URIBAのウェブサイトから贈ることができる「ありがとうクーポン」は、会社から従業員、同僚から同僚などへ、感謝の気持ちをクーポンで贈り合える機能。贈った人ともらった人の双方がクーポンを使い、CO-URIBAでの買い物ができるという。
オカムラと日立製作所によると、近年、企業における人的資本経営や健康経営が広まる中で、従業員のウェルビーイングへの関心が高まっている。特に、オフィス出社とテレワークを組み合わせたハイブリッドワークの浸透によりコミュニケーション不足を課題とする企業が増えており、オフィスにおいて、他者とのつながりを感じられる取り組みや空間づくりが注目されているという。
両社は今後、CO-URIBAをオフィスにおけるコミュニケーション活性化ツールの1つとして、さまざまな企業のオフィス拠点への展開を検討していく。また、オカムラのソリューションとCO-URIBAを組み合わせ、従業員のさらなるウェルビーイング向上に向けたオフィス空間の提案や、利用者データ購買情報や行動ログなどのデータの活用による新たな価値創出を目指すとしている。
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