中国の華為技術(ファーウェイ)は、世界で初めて3つ折りスマートフォンを発売する企業となった。同社は現地時間9月10日、Appleが「iPhone 16」シリーズを発表してから1日もたたないうちに、新型スマートフォン「HUAWEI Mate XT ULTIMATE DESIGN」を発表した。
HUAWEI Mate XTは折りたたむと通常のスマートフォンに見えるが、デュアルスクリーンおよびトリプルスクリーンのモードに展開できる。デュアルスクリーンは正方形に近く、トリプルスクリーンは10.2インチのタブレットのような体験ができる。2カ所で折りたためるディスプレイは、どちらの方向にも曲げられる柔軟な素材でできているという。
価格は最小構成で1万9999元(約40万円)、最大で2万3999元(約48万円)。同社のオンラインストアによると、同製品は既に400万件以上の予約注文を集めている(予約金は不要)。現在は中国でのみ入手可能だ。
HUAWEI Mate XTには潜望鏡式望遠レンズを含む背面3基、前面1基の計4基のカメラが搭載されている。ファーウェイによると、さまざまな撮影シーンに対応するため、この製品には物理的な絞りも搭載されているという。カメラレンズの絞りは、カメラに入る光の量を調整する。多くのスマートフォンのカメラは絞り(開口部)が固定されており、そこに入る光の量は変化しない。最近のフラッグシップスマートフォンには可変絞りが搭載されているものもあるが、多くの場合は物理的なものではない。
3つ折りスマートフォンというコンセプトは目新しいものではない。サムスンは2022年のCESで3つ折りディスプレイのコンセプトを披露している。それ以前にも、TCLが2020年にコンセプトを披露していた。しかし、これまで発売されたものも、販売用に量産されたものもなかった。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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