輸送トラックに廃食油が原料のバイオ燃料--旭化成ホームズとセンコーが実証

 旭化成ホームズとセンコーは9月6日、伊藤忠エネクスが供給するリニューアブルディーゼルを、建材を運搬するトラックで使用する実証トライアルを10月から開始すると発表した。

 リニューアブルディーゼルとは、廃食油や廃動物油脂などの再生可能な原料から、水素化精製プロセスを経て製造する次世代バイオ燃料。石油由来の軽油に比べ、温室効果ガス排出量を最大で90%削減し、軽油を使用する車両や重機などでそのまま利用できる。

 実証トライアルでは、新築現場への輸送トラック燃料を、軽油からリニューアブルディーゼルへ変換する。期間は10月から2025年3月までの半年間。想定使用燃料は約2400リットルだという。

 旭化成ホームズとセンコーはこれまで、ドリー式ダブル連結トラックの導入による長距離輸送など、輸送における脱炭素化を推進してきた。今後はさらなる脱炭素化に向けて車両の電動化を推進しているが、大型トラックなどの電動化の見通しは不透明な状況が続いているという。

 このような課題に対し、リニューアブルディーゼルはいわゆる「ドロップイン燃料」として、既存の車両や建設機械などにそのまま利用でき、将来的に利用を拡大できる可能性があるという。

 2社は実証トライアルの結果を踏まえ、より広範囲への運用について検討を進めていくとしている。

プレスリリース

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