ガーミンジャパンは8月28日、フラッグシップモデルとなるスマートウォッチシリーズ「fenix」(以降、表記はeに長音記号)の最新モデル「fenix 8」(フェニックス エイト)シリーズを発表した。
同日発売の「fenix 8 Sapphire AMOLED」と、10月中旬に発売する「fenix 8 Sapphire Dual Power」の2シリーズを展開する。いずれも販売価格(以降、価格は全て税込)は17万8000円から。
また、fenixシリーズのエッセンスを凝縮し、13万8000円となる「fenix E」を9月中旬に発売する。
fenix 8 Sapphire AMOLEDは、明るく鮮やかな高彩度の有機ELディスプレイ「AMOLED」を搭載し、3サイズ・8モデルを用意する。スマートウォッチモードで約10~29日間稼働する、ロングバッテリー仕様のシリーズとなる。
一方、fenix 8 Sapphire Dual Powerシリーズは、2サイズ、4モデルを用意。耐久性と耐擦傷性を提供するサファイアクリスタルと、Garminの新しい第3世代ソーラー充電技術を採用し、既存モデルに比べて太陽光発電量を50%増加させている。スマートウォッチモードで約28~48日間という超ロングバッテリーを実現するという。
両シリーズともに、新たにスピーカーとマイクを搭載。音声信号の類似性と差異を分析することで効果的に環境背景ノイズを除去し、クリアで詳細な音声入力ができるという。
電話の音声アシスタントや音声メモに加え、Garminのウェアラブルで初めてデバイスを音声で操作できる「音声コマンド」に対応。従来のボタン・タッチスクリーン操作と併用することで、日常でもスポーツ中でも、シーンに合わせて自在な操作ができるとしている。
米国防総省が定める「MIL-STD-810」に準拠したタフネス設計も強化。防水インダクティブボタン、センサーガードを装備。水中での操作が可能となり、耐水性を向上させた。
100種類以上のスポーツに対応するトレーニング機能では、ダイビングを追加。ダイビングアクセサリの技術標準規格「EN13319」に準拠し、エントリー・エキジット地点の記録、水温、水中コンパス、深度、浮上速度アラート、サーフェスインターバルなど、スキューバダイビング、フリーダイビング(アプネア)の40mまでの潜水をサポートするという。
国土地理院承認の日本詳細地形図、約4万3000のゴルフコースマップ、約2000のスキーマップを既存モデルから引き続き搭載し、高精度のGPS測位技術で正確に計測、記録可能。
内蔵のマップを活用して目標距離を指定するとウォッチがランニングルートを自動作成、ナビゲーションする機能は、元のコースから外れてもルートを自動で調整、走行中に音声や矢印による逐次案内をすることで目標距離を達成して出発地点に戻れる「ダイナミックラウンドトリップ」にアップデートしたとしている。
Garminユーザー同士のコミュニケーション機能では、スマホと接続しなくてもアクティビティルートや重要な位置情報、ワークアウトなどをリアルタイムで共有できる「Garmin シェア」に対応。スマホと接続して友人や家族と双方向でメッセージできる「Garmin Messenger APP」も内蔵する。
Garminのフラッグシップモデルをより手に取りやすい価格にしたfenix Eは、1モデルを用意する。タフネス設計やさまざまなスポーツの計測・分析機能に、AMOLEDディスプレイ・健康管理やスマート機能といったシリーズのエッセンスを凝縮したという。
ガーミンジャパン 代表取締役を務める岩田元樹氏は、パリ五輪のマラソンで6位入賞を果たした赤崎暁選手が、ガーミンのアンバサダーとして科学的なトレーニングを行なっていることを紹介する。また、赤崎選手を含めたパリ五輪の競技の様子を紹介し、「バリ五輪のマラソンでトップ集団を形成した10人のうち、9人がガーミンのユーザー」と説明。世界のトップランナーから絶大な指示を受けているとアピールする。
ガーミンのアンバサダーを務めるラグビーのリーチ・マイケル選手も、「トレーニングだけでなく普段から24時間装着し、生活レベルからアドバイスがある。トータル的にアスリートとして体を仕上げるために貢献してもらっている」という。「東芝ブレイブルーパス」のチームメイトにも使用を勧め、実際にチーム内でガーミンユーザーが増えていることを明かした。
また岩田氏は、「アスリートやシリアスユーザーだけでなく、新しいアクティビティに挑戦したい方、生活習慣を変えたい方、健康的な生活を送りたい方にもデータ活用の有益性を実感いただいている。4061人のガーミンユーザーへのアンケートで、データを活用して自分を見える化、客観視することが、スポーツや健康の目標を達成、継続するサポートになり、自分の変化を感じて行動を変容できた、もっと早く始めれば良かったという声を多数いただいた」と話した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」