出前館と京セラコミュニケーションシステムは8月22日、北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアで、車道を走行する無人自動配送ロボットを活用し、「出前館」から注文された商品を配達するデリバリーサービスの実証実験を開始したと発表した。
本実証は、出前館アプリから注文された商品を、中速・中型無人自動配送ロボットでユーザーの自宅近くの宅配ポイントまで配送するというもの。
配送予定の商品はセイコーマート緑苑台店の常温品で、決済は出前館のアプリ上で事前に行う。22日から10月下旬までの実証期間中、水〜日曜日の10~21時の間、1日5便の配送を予定している。無人自動配送ロボットは走行中のモニタリングを行い、監視者が状況に応じて遠隔操縦する。
出前館がデリバリーシステムの提供と連携を担い、京セラコミュニケーションシステムは本実証に関する企画、管理、調整、無人自動配送ロボットの開発、運行管理を担当。さらに、地方自治体や企業と協力した技術開発やサービスの検証を進めていく。
本実証を実施する背景として両社は、高齢化や食料品小売店の減少などに伴い買い物弱者が増加しており、「食料品アクセス問題」が社会的な課題となっていることをあげる。また、人手不足などの課題を解決し、積載量や配送効率の向上が見込める中速・中型の自動配送ロボットの社会実装にも期待を寄せているという。
両社は本実証を通じて、EC市場やデリバリー市場の拡大に伴う人手不足や買い物弱者などの社会課題を解決し、無人自動配送ロボットの社会実装に向けたサービスの実現を目指していくという。
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