仕事ができる人は、みな「数学的」だという。確かに、「数字に強いロジカルパーソン」と聞けば、多くの人が憧れる姿ではないだろうか。
本書はビジネス数学教育家の深沢真太郎氏が、これまで「数学的思考トレーニング」や「数学的に考える力をつける本」など、数多くの著作で伝えてきた内容の集大成といえる。通読すると、数学的に考える思考法を体系的に学べるだけでなく、業務で成果を上げるための要所がつかめるだろう。
本書のユニークな点は、数学を「ビジネスの能力開発」という側面で捉えている点だ。数学的に考えたことをいかに「動作」と「行為」へと落とし込むか。読み手が実践しやすいよう指南してくれる。随所にエクササイズが設けられていて、読み手が各章での学びを自分ごとに考えられるような仕掛けになっているのだ。よって数学的な思考を仕事に応用するイメージが湧きやすい。また、深沢氏の文章は非常に読みやすいことで有名である。その本質は、本書でいう「定義」と「構造化」にあるのだろう。
「論理的に考えることが苦手」「説明してもポイントが相手に伝わらない」「魅力的なプレゼンができない」。こうした悩みを持つ方に、すぐさま本書をすすめたい。数学が苦手でも「数学的に考える」ことはできる。このスキルはビジネスを力強く前進させるための武器になるはずだ。
今回ご紹介した「結果を出し続ける人が必ずやっている『数学的』な仕事術大全」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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