スマリテは8月1日、同社が開発する無人小売システム「スマリテ」に、スマート販売機への自動値引き機能を搭載したと発表した。
スマリテは、ユーザーが扉のQRコードをスキャンし、好きな商品を取り出して扉を閉めると、5秒後に自動で決済が行われる無人小売システム。賞味期限や消費期限を管理して期限切れの商品の販売を自動で停止するHACCP期限監視、廃棄ロスを減らすことでのCO2削減効果を可視化するESGレポートなど、30以上の機能を搭載する。
今回新たに搭載された自動値引き機能は、店舗の営業終了時に売れ残った商品をスマート販売機に補充しておくと、あらかじめ設定しておいた割引率で価格が自動調整される。これにより、ユーザーは営業時間外でも値引きされた価格で商品を購入できる。
スマリテは新機能搭載の背景として、パン屋やケーキ屋、弁当屋などの食品販売店において、当日の売れ残りによる食品ロスが課題となっていることを挙げる。売れ残り削減のため製造量を減らせば販売機会を失い、営業時間を延長すれば人件費増大や不採算などの問題に直面するため、食品ロスはこれまで解決が難しい問題とされてきた。また、廃棄物処理による環境への負荷も大きい。
同社は新機能の提供により、売上の最大化と環境への負荷軽減に貢献していくとしている。
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