Appleは米国時間7月24日、ウェブ版「マップ」をパブリックベータとして公開した。これにより、「iPhone」「iPad」「Mac」がなくても、ブラウザーからマップにアクセスできるようになった。これは、Appleがマップを拡大し、2005年にデスクトップ版が登場した競合の「Googleマップ」の成功に倣う最新の例だ。
Appleのマップはこれまで、同社のデバイスでのみ利用でき、同社エコシステム内での連携という利点があった。しかし、ウェブで展開することで、Apple製デバイスユーザー以外でも同社の位置情報や道案内のサービスを利用できるようになった。
Appleのマップは2012年にリリースされたが、当初は精度やユーザー体験に関してあまり好評ではなかった。それ以来、同社はマップの有効性とデザインを大幅に改善し、多くの新機能を追加してその地位を向上させてきた。また、Googleマップにあるような人気機能もいくつか取り入れている。例えば、「Flyover」はGoogleの「イマーシブビュー」に似た(ただしそれほど網羅的ではない)主要なランドマークの3Dビューを提供している。「iOS 17」では、待望のオフラインマップの利用にも対応した。
ウェブ版のマップは現時点で英語版のみで、MacおよびiPadの「Safari」と「Chrome」、「Windows」PCの「Chrome」と「Edge」に対応している。今後さらに多くの言語、ブラウザー、プラットフォームに対応していくという。
7月26日~8月11日に開催されるパリ夏季五輪に先立ち、Appleは道路標識や木々、公共交通機関の路線などあらゆる情報の詳細化など、マップにさまざまなアップデートを加えた。また、エッフェル塔、ノートルダム寺院、凱旋門など、新しいカスタムデザインの3Dランドマークも登場した。
Appleのウェブ版「マップ」この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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