フランケ、IoT接続できる全自動コーヒーマシン--遠隔で動作確認、バリスタ不足に対処

 スイスの業務用コーヒーメーカーであるフランケコーヒーシステムズは7月3日、新製品カテゴリー「BeyondTraditional」に加わる全自動コーヒーマシン「Mytico」(ミティコ)ラインの、日本市場での販売を開始すると発表した。販売開始に伴い、東京ビッグサイトで7月16~18日に開催された「CafeRes Japan 2024」において、「Mytico Due」(ミティコデュエ)と「Mytico Vario」(ミティコヴァリオ)が展示された。

Mytico Vario Mytico Vario
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 Mytico Dueは、最大4杯のエスプレッソを同時に入れられるエスプレッソマシンで、スチームワンドでミルクフォームを作ることもできる。

Mytico Due Mytico Due
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 またMytico Varioはマニュアル部分のない完全自動型のエスプレッソマシンで、抽出するミルクフォームの濃さ、温度、量を好みに合わせて調節できる。どちらも味の均一性を保つテクノロジー「iQフロー」、個別の抽出温度設定機能、自動洗浄機能を備えているほか、マシンの高さを抑えることでバリスタと顧客の会話を妨げないデザインになっているという。

Mytico Dueで作ったミルクフォーム Mytico Dueで作ったミルクフォーム
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 加えてどちらのモデルもIoT対応となっており、「Franke Digital Services」(フランケデジタルサービス)に接続できる。これにより、収益や運用に関するデータを入手して売り上げの追跡や在庫管理ができるほか、遠隔での監視を行い、マシンの動作状態を把握することも可能だ。

 フランケコーヒーシステムズはMyticoラインの開発の背景として、労働力の不足とコスト上昇をあげる。業界内では熟練したバリスタが不足しているほか、材料、光熱費、家賃、金利などが世界的に上昇しており、コーヒービジネスもこれに対応していく必要があるという。

ミルクフォームでラテアートも ミルクフォームでラテアートも
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 フランケコーヒーシステムズでCEOを務めるマルコ・ザンコロ氏は日本市場での販売開始にあたり、「消費者は毎日のコーヒーが期待通りの品質に達していることを望んでいる。Myticoラインの各マシンには2つのコーヒーモジュールが備わっており、全体的な提供スピードの向上に役立つ。人材が限られている店舗に導入してもらい、作業効率の向上に貢献して、バリスタが顧客と関わる時間を生み出したい」とコメントしている。

Myticoライン

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