英国のスマートフォンメーカーであるNothingは、サブブランド「CMF by Nothing」から手頃な価格のスマートフォン、スマートウォッチ、イヤホンを発表した。筆者はここ数日、この3製品を使っている。
このスマートフォンのデザインは目を引く。背面には4つのネジがあり、これを外してカバーを交換できる。ただし、各ケースに付属している小さなマイナスドライバーは、ネジの溝には少し大きすぎて、ネジを外すのがかなり難しい。
とはいえ、好きなときに背面カバーの色を変えられるところは気に入っている。最大の特長は、背面の右下隅にある丸いダイヤルのようなものだ。これを回して外せば、空いたねじ穴にさまざまなアタッチメントを取り付けられる。
これらのアタッチメントには、ストラップ、カード入れ、キックスタンドが含まれる。ストラップはスマートフォンを首から提げたい場合に便利だが、他は少し余計なもののように感じられる。アタッチメントを換えるためには毎回ネジを外さなければならないためだ。とはいえ、実際に役立つ機能であることは確かだ。
ディスプレイは6.67インチで、適度に明るく鮮明だ。5000万画素の背面カメラは、屋外で良好な条件下であれば、十分な画質で撮影できる。5000mAhのバッテリーは、バッテリー消費テストでは高得点を獲得できなかったが、注意深く使えば1日の大半は問題なく持続するはずだ。33Wの急速充電にも対応しており、必要なときに素早く充電できる。
「MediaTek Dimensity 7300 5G」プロセッサーを搭載しており、ベンチマークテストではあまり良い結果を残さなかったが、「PUBG」や「原神」などのゲームを楽しむには十分な性能を発揮していた。
一方、このスマートフォンの最大の欠点はソフトウェアサポートだ。ソフトウェアアップデートは2年間、セキュリティアップデートは3年間しか提供されない。
価格は209ポンド(約4万3000円、日本での発売は未定)。
CMF Phone 1と同様、CMF Buds Pro 2の最大の魅力はデザインにある。ケースには、再生中に一時停止、スキップ、音量調整ができるスマートダイヤルが搭載されている。このようなケースに物理的な操作機能が組み込まれているのを見たのは初めてだが、時には便利だろう。
特に、スマートフォンをポケットに入れたままデスクで音楽をよく聴く人にとっては、ケースをデスクに置いておけば、スマートフォンを取り出さなくても簡単に音を調整できる。難点は、音楽を聴きながらケースをポケットやバッグに入れるたびに、誤ってダイヤルを動かして音量を変えてしまう可能性があることだ。この機能に魅力を感じる人もいるかもしれないが、筆者にとっては便利というよりも厄介に感じる部分が大きかった。
残念ながら、このイヤホンは低音域が過剰に強調された音質で、低く設定してもあまり良くないと感じられる。Nothingアプリには低音ブーストモードがあり、このモードでは低音域が耐え難いほどになる。
価格は59ポンド(日本では1万1000円)。
CMF Watch Pro 2は初代「Watch Pro」のような四角形ではなく円形で、交換可能なベゼルが特長だ。
フェイクレザーのストラップは安っぽく、あまり良い印象はないが、本体は軽量で、歩きながらでも快適に着用できる。心拍数、睡眠サイクル、月経周期、血中酸素レベルを記録し、幅広いスポーツ種目でのフィットネスモニタリングが可能だ。
また、最大11日間の連続使用が可能で、GPS追跡機能も備えている。防水性能はIP68規格。69ポンド(日本では1万1000円)という価格を考えると、悪くない。
CMF Phone 1この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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