CoeFontは、AI音声プラットフォーム「CoeFont」において、日本語で音声収録をすると日本語と英語のAI音声が作成可能な新機能「Cross-Language TTS」を、6月13日から無料で一般公開を行った。今後、中国語、フランス語、スペイン語にも順次対応を予定している。
Cross-Language TTSは、2023年6月から「Cross-Lingual TTS β版」として、一部のユーザー限定で提供。これまでは、言語ごとにそれぞれ決められた文章を読み上げることで、AI音声を作成する必要があった。しかしこの方法では、正しい英語の発声を収録時にできない限り、テキストを音声化しても再現されず、円滑なコミュニケーションをとる妨げとなっていたという。その課題を解決を目的として開発。活用事例には、「serial experiments lain」(lain)の原作25周年を記念し制作された「AI lain」に、25年前に収録された日本語音声をもとにCross-Language TTSで作成した日本語と英語のAI音声提供がある。
β版の提供を通じて市場ニーズを検証。公開後、多くの企業や個人から、多言語化の要望をいただいたことから、一般の方でも利用可能な機能として公開したという。
Cross-Language TTSでは、日本語の音声を、50文章(約5分間)の収録を行うことで、日本語と英語のAI音声が約3時間で作成される。作成したAI音声は、100文字以内であれば、無料で生成可能。100文字以上のテキストの音声変換などの機能を利用する場合は、Standard Planへの登録が必要となる。今後は対応言語を順次追加していく予定であるほか、多言語でのリアルタイムなコミュニケーションの課題解決につながる機能を提供する予定としている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」