Appleは米国時間6月11日、「マップ」「Apple Pay」「Apple Music」「Apple Fitness+」「Apple Wallet」など、複数のサービスに関するアップデートを発表した。秋にリリースする「iOS 18」「iPadOS 18」「watchOS 11」「tvOS 18」で新機能を提供する予定だ。
主なアップデートは以下の通り。
米国の国立公園内にある数千のハイキングルートを閲覧し、ルートの長さや標高、ルートタイプで絞り込めるようになる。保存すれば、オフラインでもアクセスできる。自分でウォーキングルートを作成することも可能だ。お気に入りのルートを新しい「Places Library」に保存し、メモを追加することもできる。
「iPhone」や「iPad」を使ってApple Payでオンラインまたはアプリ内の決済をする際、対象のクレジットカードやデビットカードで提供される特典を確認、利用できるようになる。
この機能は米国など一部の国で、Apple Pay対応の銀行または発行会社のカードで利用できるようになる。
Tap to Cashという新機能により、2台のiPhoneを近づけるだけで「Apple Cash」(米国で提供)の送金や受領ができるようになる。電話番号を共有する必要はない。
Apple Walletのチケットでは、会場のマップや駐車場、座席へのフードデリバリーなどの情報を提供するほか、友達への位置情報の共有が容易になる。
iOS 18、iPadOS 18、tvOS 18 向けに再設計された Apple Fitness+(米国で提供)には、パーソナライズされたおすすめのアクティビティーを紹介する「For You」、新しいアクティビティーを見つけるのに役立つ「Explore」、お気に入りのワークアウトや瞑想を記録できる「Library」が追加される。
「HomePod」「Apple TV」およびBluetooth対応スピーカーで、再生中の音楽の操作をより多くのユーザーと共有できるようになる。Apple Musicのサブスクリプションがなくても参加できる。
Appleは5月に発表した「Music Haptics」機能にも触れた。これは、聴覚に障害のある人が、音楽に合わせた振動を通じて音楽を体験できるというものだ。Music HapticsはApple Musicの何百万もの楽曲で機能し、開発者が他のアプリにもこれを拡張できるようにAPIも提供される。
Apple TV アプリに「InSight」機能が追加される。これは、「Apple TV+」の映画や番組に登場する俳優、キャラクター、音楽に関する情報を視聴中に表示する機能だ。俳優を選んで経歴や出演作を確認し、流れている曲を確認してApple Music のプレイリストに追加できる。
Appleは機械学習も活用し、tvOS 18で「Enhanced Dialogue」を強化した。これにより、「Apple TV 4K」で音楽やノイズよりもセリフが聞き取りやすくなる。
iCloudメールでは、新しいカテゴリー分けによって電子メールの整理が容易になる。個人的なメッセージや急ぎのメッセージは「Primary」、領収書などは「Transactions」、ニュースやソーシャルの通知は「Updates」、宣伝のメールやクーポンは「Promotions」に分類される。この機能は2024年内に提供予定だ。
また、iOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoia、watchOS 11のリリースに伴い、Apple IDはApple Accountに改称される。同社のデバイスやサービスでの一貫性のあるサインイン体験のためだという。
Appleのプレスリリースこの記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力