スマートホームアプリ「HomeLink」、オンライン診療サービス開始--薬の宅配にも対応

 リンクジャパンは6月11日、まさぼ内科・糖尿病クリニック 飯田橋院と共に、スマートホーム統合アプリ「HomeLink」を使ったオンライン診療サービスを開始したと発表した。メディバリーとリンクジャパンが共同運用しているオンライン服薬指導サービスを組み合わせることで、診察から薬の宅配予約までを1つのアプリで完結できる。


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 HomeLinkは、多くの他社製品やサービスと住宅をリンクさせ、家の設備や電化製品を操作できるスマートホーム統合アプリ。家事代行や介護相談などのサービスとも連携し、入居者自身がライフスタイルの変化に応じて、必要な機能を追加できる。

 新たに開始した診療サービスでは、HomeLinkのアプリ上でまさぼ内科の医師によるオンライン診療を受けられる。利用者はアプリから診療科、担当医師、希望日時などを入力して診察を予約し、予定時刻になったらビデオ通話で医師の診察を受けるという流れ。直接来院する必要はなく、全国どこにいても受診でき、支払いもアプリ上で電子決済が可能だ。

 診察対象は、保険適用による内科、糖尿病内科に加え、メディカルダイエットやニキビ治療など、一部の自費診療にも対応する。また、かかりつけ医による経過観察としての利用以外に、初診の段階でもオンラインで受診が可能だ。なお、医師が直接診療したほうが良いと判断した場合は、対面診療を案内する場合がある。本サービスはHomeLinkアプリの追加機能としてリリースされるため、専用のアプリを別途インストールする必要はないという。

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 リンクジャパンは本サービスの導入の背景として、コロナ禍以降、他の患者との接触リスクを避けるため医療機関の受診を控える患者が目立つようになったことをあげる。また、「日中は仕事が忙しい」「子供が小さいため目が離せない」「自宅から通える場所に医療機関がない」「身体的な事情で外出が困難」などさまざまな事情で通院にハードルを感じている人に対応できるため、通院を先延ばしにしていた潜在患者の受診を促し、健康的な社会作りに貢献できるという。

 HomeLinkはメディバリーと連携した医薬品の宅配予約サービスを2023年9月から開始しているほか、ファストドクターが運営する時間外救急プラットフォーム「ファストドクター」とも2022年4月から連携している。これらとオンライン診療サービスを組み合わせることで、普段はかかりつけ医のオンライン診療を利用し、夜間や休日の体調急変時などはファストドクターのオンライン診療を活用できるため、24時間自宅から医療にアクセスすることが可能だという。

 リンクジャパンは今後の展開として、複数の診療科を持つ大型の医療機関と、HomeLinkアプリとの連携を検討している。また新築物件における導入も推進し、高齢化社会を見据え、「医療機関と一体の住宅」という付加価値を入居者に提供していくとしている。

プレスリリース

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