対話はアタマをよくする最高の学びである。そう語るのは、TBSの元看板アナウンサーであり、現在はビジネス映像メディア「PIVOT」のプロデューサー兼MCとして活躍する国山ハセン氏だ。同氏は、番組の出演者ならではの情報や知見を引き出し、わかりやすく視聴者に届けている。
対話のプロフェッショナルというべき著者は、仕事を通じて高いコミュニケーションスキルを身につけてきた。著者が提示する対話の流れは4ステップだ。それに沿って対話を温めていけば、誰でも対話力を磨けるという。
対話と似たものに雑談があるが、このふたつは似て非なるものだ。雑談であれば、他愛のない話でその場を和やかに過ごせればよい。だが、対話から学びを得ようと思ったら、相手の懐に入り込み、信頼を勝ち取る必要がある。ときには聞きづらいことでも、踏み込む場面も出てくる。いかに相手への敬意を示しつつ、相手から本音を引き出すか。それを実現するのが、本書における対話力である。
著者が紹介するテクニックは、決して奇抜なものではない。その根底には、相手への好奇心と敬意があるように感じられた。小手先ではない、誠実な対話力に磨きをかけたいと考える方に、本書をおすすめしたい。新しい出会いを有意義なものにできるはずだ。今回ご紹介した「アタマがよくなる『対話力』」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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