TikTokはウェブ上で短い動画を簡単に共有できるようにすることでその名を広めたが、今はさらに大きなことを考えている。同社はCBS NewsとTechCrunchに対し、最大60分の動画をアップロードする機能を一部のユーザーを対象にテストしていることを明らかにした。この機能の提供範囲を近いうちに拡大する計画はないという。
TikTokの担当者は、どのクリエイターと協力しているのかなど、詳細の問い合わせにすぐには応じなかった。
動画の種類を増やそうとするTikTokの取り組みは、同社が世界有数の人気ソーシャルメディアアプリとしての地位をさらに固めようとする中で明らかになった。TikTokの成功は、ユーザーが興味を示したクリエイターやトピックに関連する動画を提供する「おすすめ」フィードによるところも大きい。また、その文化的な影響力は若年層に浸透しており、「YouTube」「Facebook」「Instagram」「Snapchat」など他の大手ソーシャルメディアも、TikTokの特に成功した機能の一部に追随しようとしている。
しかし、TikTokが今回の機能や他の機能で成功するか否かは、人々がTikTokを利用し、楽しんでいるかだけで判断されるわけではない。TikTokはまた、親会社である字節跳動(バイトダンス)が中国政府とつながりがあると報じられたこともあり、Joe Biden米大統領がTikTokを国家安全保障上のリスクと指定したことで、米国で禁止される可能性にも直面している。
TikTokは5月初めに米国政府を提訴し、全国的な禁止を避ける条件としてバイトダンスにTikTokの売却を強いる新法は違憲であると主張した。TikTokは訴えの中で、法律が破棄されない限り、2025年1月19日までに米国ユーザーからのアクセスを停止せざるを得なくなるとしている。
しかし、その間も同社は新機能の追加を続けている。TikTokは5月上旬、Microsoft、Adobe、OpenAIなどの人工知能(AI)ツールを使って作成された写真、動画、音声コンテンツに自動でラベルを追加すると発表した。
TikTokこの記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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