デンソーとセルトン、ミニトマトの全自動収穫ロボット--AIで熟度判定、収穫箱も交換

 デンソーとグループ会社であるCerthon Buildは5月13日、房取りミニトマトの全自動収穫ロボット「Artemy」(アーテミー)の受注を、5月14日から欧州地域で開始すると発表した。

房取りミニトマトの全自動収穫ロボット Artemyの外観 房取りミニトマトの全自動収穫ロボット Artemyの外観
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 Artemyは、自動収穫、自動レーンチェンジ、収穫箱の自動交換と自動移動など、房取りミニトマトの収穫に関する一連の作業を、全て自動で行うことができるロボット。

 自動収穫は、走行レーンの上を自動走行しながら、AIによるミニトマトの熟度判定を行い、成熟した房のみを選んで、収穫ロボットアーム先端のハサミを用いてミニトマトの果柄を切断し、積載している収穫箱に収納する。自動レーンチェンジは、周辺監視技術により、通路内の障害物と移動先の走行レーンを認識することで、無軌道でも隣接する走行レーンへ自動で移動できる。

隣接する走行レーンへ自動で移動する様子 隣接する走行レーンへ自動で移動する様子
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 また、満載になった収穫箱を自動で入れ替える収穫箱の自動交換機能や、積載している6つの収穫箱が全て満載になった場合に空の収穫箱が置いてある台車まで自動で移動し、収穫箱の全てを一度に入れ替える機能も搭載する。

 バッテリーは交換式を採用し、充電のための待機時間がなく、長時間の稼働が可能。また、房検出LEDと果柄検出LEDを搭載することで、昼間の直射日光環境下や、夜間の栽培用補光環境下におけるミニトマトの収穫精度を向上させた。これらにより、昼夜を問わない連続稼働ができ、人手不足の解消と重作業の低減につなげられるという。

 Artemyは、オランダで6月11~13日に開催される、施設園芸事業者向けの展示会「GreenTech Amsterdam」に出展を予定している。

 デンソーとセルトンはArtemyを皮切りに、さまざまな作業や多品種に対応した省人化機器やデータソリューション、また農業用ハウスとパッケージされた無人化栽培システムを開発し、持続可能な農業の実現に貢献していくという。

プレスリリース

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