自分なりにスピードを意識して取り組んでいるはずなのに、いっこうに仕事が終わらない。どうして自分はこんなに要領が悪いのだろう……そんなふうに自分を責めたり落ち込んだりしている人に、本書を勧めたい。
本書の著者、飯田剛弘氏は、大学卒業後、ベンチャー企業に入社した。ここでは「長時間、がんばって仕事をする」「気合と根性でがんばる」をよしとし、長時間勤務が常だったそうだ。
ところが外資系企業に転職すると、限られた時間で成果を出すことが求められ、「がんばる」だけではうまくいかないことを痛感した。とにかく仕事が多いだけでなく、次から次へと依頼や問い合わせの電話がかかってきて、目の前の仕事に集中できない。この状況に耐えかねた著者は、思い切ってデスクの電話の着信音を消し、電話ではなくメールやチャットで連絡を取り合うことにした。これにより、仕事の質と効率が向上したそうだ。本書ではそんな著者の経験をもとに、やることを8割減らし、残った2割を効率よく進めるための具体的なメソッドが紹介される。
本書の帯には「要領がいい人は、進め方がうまいのではありません。『自分がやらなくてもいいこと』を決めるのがうまいのです」と書かれている。山積みの仕事を前にして「自分はなんて要領が悪いんだろう」と自信をなくしてしまっている人は、本書を読んで「自分がやらなくてもいいこと」を決め、本当にやるべきことにだけ集中する習慣をつけてはどうだろう。
今回ご紹介した「やることを8割減らすダンドリ術」の要約記事はこちら。この記事は、ビジネスパーソンのスキルや知識アップに役立つ“今読むべき本”を厳選し、要約してアプリやネットで伝える「flier(フライヤー)」からの転載になります。
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