Spotifyが英国、オーストラリア、パキスタンを含む5つの主要市場で、月額料金を4月末までに1~2ドル程度値上げするという。Bloombergが米国時間4月3日、関係者の話を基に報じた。米国でも2024年内に値上げが予定されているという。
この報道によると、個人向けPremiumプランは約1ドル、DuoプランとFamilyプランは約2ドル値上げされる。個人向けPremiumプランは現在10.99ドル、Duoプランは14.99ドル、Familyプランは16.99ドルとなっている。
今回の値上げは、Spotifyが2023年10月に一部の国で開始したオーディオブックサービスの費用を賄うのに役立つとされる。Premium加入者は、毎月15時間分ものオーディオブックを無料で聴くことができる。この15時間を超えた場合にしか追加料金は発生しないが、それでもSpotifyは出版社に書籍の代金を支払わなければならない。
Bloombergによると、Spotifyは現在のPremiumプランの料金10.99ドルで音楽とポッドキャストのみを利用できる、新たなベーシックなプランを提供する予定だという。このプランを選択した人がオーディオブックを聴くには、追加料金を支払う必要がある。
今回の値上げが事実なら、この1年で2回目の値上げとなる。2023年7月、同社は個人向けPremiumプランを月額9.99ドルから10.99ドルに変更するなど、各プランを値上げした。
サブスクリプションの値上げはSpotifyにとって裏目に出やすい施策だが、同社の月間アクティブユーザー数(MAU)は2023年に1億1300万人増え、6億200万人となっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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