JKK東京(東京都住宅供給公社)は3月21日、東京都、リコーおよびリコージャパンと連携協定を締結したと発表した。4者は共同で、板橋区のJKK住宅「コーシャハイム向原」において、ペロブスカイト太陽電池の有効性実装検証を開始する。
ペロブスカイト太陽電池は、太陽光のエネルギーを直接電気に変換して利用できる電池で、軽くて薄く曲げに強く、低コスト化を見込むことができる等の特徴により、開発が急速に進んでいるという。
JKK東京と東京都は、既存集合住宅における太陽光発電設備の設置促進に取組むとともに、既存住宅を建替える際にも、原則、全住棟に太陽光発電設備を設置するなど、再生可能エネルギーの活用を積極的に進めてきた。
今回の実装検証では、3月から2025年4月までの期間、JKKが建設・管理する一般賃貸住宅に、リコー製の「ペロブスカイト太陽電池を搭載した環境センサーおよびCO2センサー」を設置し、その有効性を検証する。
検証対象となるコーシャハイム向原は、地域の拠点としてJKKが団地を再生・整備し、地域交流等を支援してきたもの。交流の場となる屋内の共用部や交流スペースの温度・湿度、換気等の環境の把握・管理は、運営者や利用者の確認・調整を必要としていた。
本検証では、コーシャハイム向原7号棟の5か所に設置した、ペロブスカイト太陽電池の耐久性等の検証とともに、測定したデータを現地スタッフが持つ端末から確認できるようにし、住宅内の温度、湿度、換気のタイミング等を把握し、管理・運営に有効活用できるかを検証する。
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