「アイマス」菊地真と萩原雪歩のツインライブで見た“xR技術を活用した意欲的な3DCGライブ”

 CNET Japanの編集記者が気になる話題などを紹介していく連載「編集記者のアンテナ」。主にゲームなどのエンターテインメント領域を取材している佐藤が担当。今回は3月16日と17日に、群馬県のベイシア文化ホール(群馬県民会館)ならびに、オンラインステージ「ASOBI STAGE」にて行われた、「アイドルマスター」をテーマにしたイベント「菊地 真 ・ 萩原 雪歩 twin live “ はんげつであえたら ”」の模様をお届けする。

アイマスシリーズの新たな試みとなる3DCGライブが開催。現地会場では2人が目の前にいるかのような複合現実、配信では3DCG空間という、見え方の違うxR技術を使ったステージとなった
アイマスシリーズの新たな試みとなる3DCGライブが開催。現地会場では2人が目の前にいるかのような複合現実、配信では3DCG空間という見え方が異なるライブで、xR技術を使ったステージとなった

 これは、アイドルマスターシリーズに登場している、765プロダクションのアイドルである菊地真と萩原雪歩の2人によるライブイベント。当初、2人だけのツインライブであることや、「会場では、アイドル2人のきらめくステージが目の前に、xRライブストリーミングでは、配信の特別な演出と共に」との告知がある程度で、公演が行われるまでイメージがしにくいものであった。実際に公演が行われると、アイドル自身が登場する3DCGライブとなっており、現地会場では現実世界と仮想世界が融合した複合現実感のあるライブとして、配信では仮想空間と言える3DCG空間でのライブとなっていた。

 これまでもアイドルマスターシリーズでは、3DCGのアイドルたちを現実世界のライブステージとして展開する取り組みとして、過去にホログラフィックを活用した「THE IDOLM@STER MR ST@GE!! MUSIC♪GROOVE」、MRライブ「765 MILLIONSTARS LIVE 2023 Dreamin’Groove」、3Dアイドルライブ「315 Production presents F@NTASTIC COMBINATION LIVE」などといったものが行われ、シリーズとしてもゲーム領域に閉じないアイドル活動の拡大を目的とした「“MR”-MORE RE@LITY-プロジェクト」の取り組みを推進している。

 ちなみに“xRライブストリーミング”の「xR(クロスリアリティ)」は、現実世界と仮想世界を融合し、新しい体験を創造する技術のことを指しており、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などの先端技術の包括的な総称。最新のxR技術を活用して表現されたステージとなっている。

 公演は16日に「[~友藍~]」、17日に「[~悲藍~]」と「[~純藍~]」の計3公演が開催され、演出や披露楽曲などが一部異なっている。本稿は、17日の[~純藍~]公演の模様となっている。

 冒頭では朗読劇として、半月の日に会うことができる光の王と影の王のエピソードを絵本風のイラストとともに2人が言葉を紡いでいく。[~純藍~]では、影の王が戦いへと赴くことになり、別れと再開の約束し、その無事を光の王が祈り続けるというストーリーとなっていた。

 配信上では、シャンデリアやステンドグラスもあるような立派なお城をイメージさせる特設ステージに、後ろには半月が映し出されるなかで2人がパフォーマンスする形に。真は黒、雪歩は白を基調としたドレス風衣装をまとってステージに登場し、オープニングナンバーとなる「First Stage」をパフォーマンス。ライブ会場さながらのライティング演出も目を引くような光景のなかで、2人が軽快に歌う。

「First Stage」
「First Stage」
「First Stage」
「First Stage」

 さらに「アマテラス」と「キミはメロディ」を続けて披露。ポップな曲調にのせて歌声を重ねるなかでも、真の力強さを感じる動き、雪歩の丁寧さを感じる動きといった違いも伝わるものであったり、歌詞にあわせた表情も印象的なものとなっていた。

「アマテラス」
「アマテラス」
「アマテラス」
「アマテラス」
「キミはメロディ」
「キミはメロディ」
「キミはメロディ」
「キミはメロディ」

 MCパートでは2人が挨拶しつつ、冒頭の朗読劇パートの物語が他の公演から少し違っていたこと、その物語をイメージをしたセットリストになっていることを告知。さらに、2人それぞれの名前を呼ぶ声援を受けて喜ぶ一幕も。

 ライブが再開され、雪歩ひとりがステージに立って気合いを入れる叫び声をあげつつ、歌ったのは「ALRIGHT*」。「ゆきほ!」などのコールを受けながら歌い、一体感のあるステージに。さらに2人での「待ち受けプリンス」では、ダンサブルなナンバーを派手なライティングを受けてパフォーマンス。間奏での真のセリフや、雪歩の“嘘つき”でも盛り上がっていた。

「ALRIGHT*」
「ALRIGHT*」
「ALRIGHT*」
「ALRIGHT*」
「待ち受けプリンス」
「待ち受けプリンス」
「待ち受けプリンス」
「待ち受けプリンス」

 真がひとりステージに立って披露したのは「キミ*チャンネル」。王子様のようなカッコよさもある真が放つ、乙女チックな一面を表すような王道アイドル感のあるポップな楽曲で、キュートな空間を作り出す。再度雪歩もステージに立ち、イントロでどよめきが起きるなか「i」を歌唱。空間内でシャボン玉が飛び交うような幻想的な光景が広がるなかで、軽やかに歌っていた。そして「9:02pm」では、2人がスタンドマイクを前に、夜のオシャレな雰囲気を感じさせるバラードナンバーを、伸びやかに歌っていた。

「キミ*チャンネル」
「キミ*チャンネル」
「キミ*チャンネル」
「キミ*チャンネル」
「9:02pm」
「9:02pm」
「9:02pm」
「9:02pm」

 MCパートでは、お互いに披露したソロ曲を振り返りつつ、開催地である群馬県にちなんで、“菊地団”と“萩原団”に分かれてのコール&レスポンスを行い、テンションを高めていった。

 ここから、「The world is all one !!」でコールも含めて一体感をさらに高めていく。「おもいでのはじまり」では、空間内がオレンジ色に染まりつつ、歌詞にあわせて青空も表現するようなライティングや、プロジェクションマッピング風の演出を交えつつ、ミディアムバラードを歌唱。そして真がひとり立ち、ソロ曲「チアリングレター」を披露。手紙のような歌詞をまっすぐに響くような歌声で届けていた。

「The world is all one !!」
「The world is all one !!」
「The world is all one !!」
「The world is all one !!」
「おもいでのはじまり」
「おもいでのはじまり」
「おもいでのはじまり」
「おもいでのはじまり」
「チアリングレター」
「チアリングレター」
「チアリングレター」
「チアリングレター」

 ここでのMCパートでは「チアリングレター」にちなんで、雪歩は自身が用意したという手紙を読むことに。雪歩が感謝の気持ちが込められたメッセージを読むと、真も感激しているというのが、こちらまで伝わってくる反応を見せていた。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]