日本リスキリングコンソーシアム、女性のリスキリング推進に約3億円分の講座・就業支援

 日本リスキリングコンソーシアムは3月8日、女性のリスキリング推進を後押しすべく、3月8日の国際女性デーに合わせ、「ウーマンリスキリングウィーク」を開催した。

 同コンソーシアムは、国や地方自治体、民間企業などが一体となって、地域や性別、年齢を問わず日本全国のあらゆる人のスキルをアップデートする「リスキリング」に取り組む新たな試み。

 さまざまな企業によるトレーニングプログラムの提供や、就職支援、副業・フリーランス・アルバイトなどの幅広い就業機会の提供。さらには、スタートアップ企業による就職希望者への採用機会の提供など、パートナーシップの輪を広げることで、全国の人が学び続ける機会を創出している。

 2024年3月時点では、参画団体数は230以上。参画団体による提供プログラム数は1,400以上、会員数は12万人以上となっており、個人会員への支援だけでなく、企業や自治体などの団体代表者が、対象の社員・職員を「団体会員」として登録。指定プログラムの受講状況を一括管理できる「団体会員・団体受講機能」も提供している。

 また、経済同友会との戦略的パートナーシップも締結。日本を代表する企業・団体が社内向けに活用している実践的トレーニングの一般公開や、政府の動きと連動した女性・地方のデジタルリスキリング支援を推進している。

 今回開催した「ウーマンリスキリングウィーク」は、3月8日の国際女性デーに合わせ、女性のデジタルリスキリングを推進する取り組み。

 女性のリスキリングに役立つトレーニングプログラムや就業支援など、同コンソーシアムに新規登録した女性を対象に、総額約3億円分のサポートを無料で提供する。

 今回の取り組みに賛同するのは、VRイノベーションアカデミー京都、SBI大学院大学、グーグル、ServiceNow Japan、スタッフサービス・エンジニアリング、セールスフォース・ジャパン、Dialogue for Everyone、TENHO、日本サイバーセキュリティ人材キャリア支援協会、ビズリーチ、ヒューマンアカデミー、ブランディングデザイン協会、リンクトイン・ジャパン、ルートブレイン、Warisの15団体。

 同取り組みにおいては、賛同する15団体より、10のトレーニングプログラム、4つの就業支援、3つのトレーニング・就業横断支援が提供されるという。

 例えば、グーグルが「[Google Career Certificates] グーグル プロフェッショナル認定証(データアナリティクスプログラム/サイバーセキュリティプログラム)」を提供。また、ビズリーチが有料のプラン限定の機能やコンテンツの利用が可能になるプレミアムチケット(30日間限定)を先着5000名に提供。リンクトイン・ジャパンが、「LinkedIn Premium Business」において、通常は有料のプレミアム機能(1年間)を先着500名へと提供する。

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 同コンソーシアムによると、日本のリスキリングは、地方と都市部、そしてジェンダー面でのギャップが課題になっているという。これまで、「女性のデジタルリスキリング支援」を重点テーマのひとつとして注力し、協力団体と共に「女性支援プログラム」に取り組んできたが、同コンソーシアムへの登録者でみると女性が3割台にとどまっているという。

 また、ユーザー調査においても、トレーニング受講後に「業務に必要な知識やスキルが身についた」「担当できる業務領域が広がった」など、成果を得たと回答している割合は、男性は約7割だが、女性は約5割にとどまっている。こうしたギャップを是正するため、国際女性デーに合わせて、女性がリスキリングの機会を最大限に活用し、キャリアアップを図るため、賛同団体と共に「ウーマンリスキリングウィーク」を開催することになったという。

日本リスキリングコンソーシアム公式サイト

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