Appleが先週、「M3」チップを搭載した新型「MacBook Air」を発表した際、同時に「iPad Pro」の新モデルが発表されなかったことに驚いた人もいるだろう。少なくとも1月には、同社が2024年の早い時期にMacBook AirとiPad Proのラインアップを更新するという情報が出回っていたからだ。しかし、Bloombergの記者であり、AppleウォッチャーであるMark Gurman氏は、その計画はまだ進んでいると述べている。
Gurman氏は、ニュースレター「Power On」の最新版で、もともと同氏の予想は、まず新型MacBookが発売され、その後新型iPadがリリースされるというものだったことに言及した。同氏は今も、3月末か4月頃に、新型iPad Proと、12.9インチモデルを含む新型「iPad Air」が発売されると予想している。また、新型の「Magic Keyboard」と「Apple Pencil」も発売される見込みだとした。
Gurman氏が発売時期を3月末から4月と予想したのは、「iPadOS 17.4」のリリース準備がその時期に整う見込みだからだという。Appleは先日iPadOS 17.4の提供を開始したが、Gurman氏は筆者の取材に対して、新型iPad用に修正されたバージョンの17.4が完成するのがその時期だと述べた。これは、新しいハードウェアが発売されるときにはよくあることだ。
AppleがiPad Proのラインアップを最後に更新したのは2022年10月のことで、今回の更新は時間がかかっていると言える。現行のiPad Proが発売されたときには、新たに「M2」チップ、Apple Pencilのホバー機能、ProResでの動画撮影機能、Wi-Fi 6E、4スピーカーのオーディオシステムが搭載された。
では、2024年版のiPadには何が期待できるのだろうか。Apple製品に詳しい著名アナリストのMing-Chi Kuo氏は2023年11月、新しいiPad ProにはMacBook Airの各モデルと同じくM3プロセッサーが搭載される見込みだと伝えている。
また、Proモデルの11インチと12.9インチのディスプレイは、LEDとミニLEDからOLEDに変更されるという。このアップグレードが実現すれば、色はより正確になり、コントラストや、シャープネスや、リフレッシュレートが改善され、消費電力も下がるはずだ。
Kuo氏はまた、新型iPad Proではフォームファクターも改善されると述べているが、具体的な変更内容については明らかにしていない。
同氏によると、2024年モデルのiPad Proは当初、第1四半期中に発売される予定だったが、OLEDパネルモジュールの生産に問題が生じ、第1四半期末~第2四半期にずれ込んだという。この情報はGurman氏の予想とも一致している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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