OpenAI、アルトマンCEOの取締役復帰を発表--解任騒動の調査結果も明らかに

 「ChatGPT」を手掛けるOpenAIは米国時間3月8日、3人の新たな取締役を迎えるとともに、すでに最高経営責任者(CEO)に復帰していたSam Altman氏を取締役に再任命すると発表した。

Sam Altman氏
Sam Altman氏
提供:David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images

 同社は2023年11月、Altman氏を突然解任したが、投資家の反発や従業員の相次ぐ退職を招く事態となり、数日後には、同氏をCEOに復帰させることで合意に至ったと発表していた

 同社は今回、この解任騒動について法律事務所WilmerHaleに委託していた調査の結果も公表。WilmerHaleは関係者数十人への聞き取りや、3万件以上の文書のレビュー、同社のさまざまな行為の検証を行い、前取締役会とAltman氏との間に、同氏の解任を引き起こした信頼の破綻があったと判断した。ただし、同氏の行動は解任を余儀なくさせるようなものではなかったと結論付けた。

 新たに取締役に就任するのは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の前CEOであるSue Desmond-Hellmann氏、ソニーの前エグゼクティブバイスプレジデント兼グローバル法務顧問であるNicole Seligman氏、およびInstacartのCEO兼会長であるFidji Simo氏。

 同社は取締役会によるガバナンス構造改善の取り組みも明らかにした。これには、新たなガバナンスガイドラインの導入や、利益相反ポリシーの強化、内部通報窓口の開設、新たな取締役会委員会の創設が含まれる。

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